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廣島蚤の市インタビュー
温ねる

 
 
この度の廣島蚤の市のテーマは「温ねる(たずねる)」。
温ねるという言葉には復習する、よみがえらせるという意味があります。私たちが古いもののに惹かれるのはなぜなのか、改めて廣島蚤の市に集まるアンティークや古道具の魅力についてお聞きするべく、今回は古道具ルチボ、SHABBY'S MARKETPLACE、c-h-o-cの三店舗にインタビューしました。さまざまな魅力が見えてくることで、古いものの良さに改めて気づくきっかけになるのではないでしょうか。ぜひお愉しみください。
 
 
 

 
古道具ルチボ
黒宮さん 
「作り続ける人の想いを感じる小さなものたち」
 
 
―私たちが惹かれる古いものたち。つい惹かれてしまうその理由は人によってさまざまかと思いますが、黒宮さんが思う魅力はどんなところでしょうか?
時を経て、今まで残ってきたものは決して同じものは無く、育ってきた環境や持ち主がどう扱ってきたかによっても大きく変わります。
特に郷土玩具は、高価ではない素朴なお土産品が多いにもかかわらず、なぜこんなにも心惹かれるものが多いのか。それは、たえず作り続けている人の手と作り出すものへの愛情の深さもあったのではないでしょうか。私は、そう感じることのできるものに、愛おしさを覚えます。
以前古いものを買ったことのないお客さまが、すごく気に入ったけれど誰かの持っていたものだからとためらっていらっしゃいました。私もはじめはそうでしたが、今は再び大事にされたものが私や家を守ってくれている感じだとお伝えすると安心した様子でお求めくださいました。
そんな方が、これから少しでも増えていくといいなと思います。
 
―その中で、一番愛おしく感じるものがあればぜひ教えてください。
今一番愛おしいもの、それはこの木彫りの熊です(非売品)
同じようなものをいくつか手放してきましたが、このクマさんだけは北海道の方から分けていただいた思い出も重なり、今も手放すことができずそばに置いています。
 

―古くから今も残っているものとして民芸品がありますが、黒宮さんの地元の民芸について、その魅力と共に教えてください。
私が生まれ育ち、今も暮らしている京都.伏見稲荷界隈には、昔たくさんの伏見人形を作る窯元がありました。(今は「丹壽」(たんか)さん一件のみ)
その存在を意識し始めたのは、ルチボで古い郷土玩具を扱い始めたのがきっかけで、懐かしさと面白さから集めるようになりました。
 
非売品
 
―黒宮さんが思う伏見人形の面白さはどんなところでしょうか。
なんといってもちょっと妖怪っぽい見た目じゃないでしょうか。きっと苦手な方もいらっしゃると思いますが(私もはじめは怖かったので)今はすっかり魅力されています。
他の玩具にも言えることなのですが、今まで見たことのないタイプのものに出会った時は心が躍ります。
郷土玩具には、それぞれの意味や謂れがあるものだとは思いますが、私はそういった知識よりもまずは好きなお人形を選ぶときのように、かわいいなと胸がときめくものを選ぶのがいいかと思います。
昔はお参りにきたお土産として、気軽に買うことのできたお人形たち。ここから全国へと広まり作られたお人形の中には、きっと今まで見たこともないようなものも、まだ多く残されていると思います。
ルチボでは、今はもう作られていない古いお人形たちを、これからも探し続けてご紹介したいと思っています。
 

 
―では最後に、当日お持ちいただけるものについて、注目してほしい部分と共にぜひ教えてください。
古い郷土玩具はもちろんですが、今回は京都で見つけた小皿もお持ちいたします。
京都には舞妓さんの踊りが披露される歌舞練場がいくつかあり、そちらで振る舞われるお抹茶とお菓子。そのお菓子がのったお皿をお土産にいただいて帰ります。そんな団子皿やその他にもいろいろお持ちいたします。
ぜひ覗いてみてください。
 
 

古道具ルチボ
実店舗を持たずイベントを中心に出店。
https://ruchiboiroeya.stores.jp/
 
 
 

 
c-h-o-c
さん
「その時代の様子を映し出す姿が愛おしい」
 
 
―私たちが惹かれる古いものたち。つい惹かれてしまうその理由は人によってさまざまかと思いますが、堤さんが思う魅力はどんなところでしょうか?
古い物は、その物が生きてきた時代、もっと言うとその物をかつて手にしていた人の姿が映し出されるところが魅力だなと思います。
色々なヴィンテージ雑貨の中でも、特にドールハウスのミニチュアは、小さなサイズであっても家具や小物などその時代の生活様式をダイレクトに反映していて、当時の様子を想像しながら見ると、とても楽しいです。
また、以前仕入れたミニチュアの引き出しが閉まりにくいなと思ったら、当時の子供が恐らく自分で作ったであろう小さな本が、大切にしまわれていたこともありました。そんな風に、古い物に”誰かのあと”を見つけた時は、時代を超えてその当時の人と繋がれたような気がしてほっこりします。
 

 
―古くから今も残っているものとして民芸品がありますが、堤さんの地元の民芸について、その魅力と共に教えてください。
「有馬人形筆」
神戸・有馬の伝統工芸品で、筆先を下に向けると、ひょこっと小さな人形が出てくる筆です。
筆という用途には必要のないカラクリですが、遊び心があってとても可愛いらしいです。

 
ーこちらとお取り扱いのものとの共通点、もしくは逆に違いを感じる部分はありますでしょうか。
物は違いますが、弊店で取り扱うイギリスのヴィンテージシルバーチャームも、中が開いて何かが出てきたり、パーツが動いたりという仕掛けがあるものがあります。
例えば教会のチャームは、中を開くと新郎新婦と神父さんが現れ、結婚式の風景を表現しています。
同じく、アクセサリーという用途には必要のないカラクリですが、遊び心があって可愛らしいところが共通しているなと思います。
 
 
 
― では最後に、当日お持ちいただけるものについて、注目してほしい部分と共にぜひ教えてください。
ヴィンテージのシルバーチャームは、動物や楽器、乗り物、英国モチーフなど、常時数百種類を揃えています。
自分や大切な人にぴったり合うモチーフが探せる楽しさ、ネックレスやブレスレット、ピンブローチなど、お好みの加工が色々とできるところがおすすめです。
仕掛け付きの中では、2026年の干支「馬」にちなんだ、馬小屋を開けると餌を食べている馬が現れる… という珍しいものもお持ちします。
ぜひ、お気に入りのチャームを新年のお守りアクセサリーとして、身につけていただけたらと思います。
 
 
 
c-h-o-c
神戸市中央区海岸通4-3-17 清和ビル19
https://c-h-o-c.com/
 
 

 
SHABBY'S MARKETPLACE
二階堂
さん
「受け継がれた物語の見えるもの」
 

―私たちが惹かれる古いものたち。つい惹かれてしまうその理由は人によってさまざまかと思いますが、二階堂さんが思う魅力はどんなところでしょうか?
古い物は誰かが使っていた物が殆どです。特に当店で取り扱っているイギリスやフランスなどのヨーロッパでは、そんな古い物が多く残っていて、建物・家具・アクセサリー・食器など、100年以上経つアンティークが今でも普通に使われています。
様々な要因はありますが、ヨーロッパの人々は物への愛着やそれを超した愛情のようなものをもっていて、大切に永く使い、壊れたら修理をし、受け継がれ要らなくなれば誰かに譲る…だからこそ、一つひとつの物にも物語や歴史が生まれ、どんな人が使っていたの?どこで使っていたの?この傷はどんな時についたの?など、色々なストーリーを想像させてくれるのが、古い物の魅力の一つだと思います。
 
 
―その中で、一番愛おしく感じるものがあればぜひ教えてください。
私が自宅で愛用しているこのテーブルは1900年頃のフランスのもので、買い付けた時は天板が3枚に割れ、脚もぐらぐらの状態でした。それでも捨てられることなく、誰かに使ってもらえるのを待っているような気がして我が家に迎えることにしました。天板は再接着して脚を組み直し修理をして、今はお花やお気に入りの雑貨を置く台として使っています。
このテーブルも色々な人が使ってきて、今度は私が受け継ぎ、大切に使っていこうと思っています。
 

 
―古くから今も残っているものとして民芸品がありますが、二階堂さんの地元の民芸について、その魅力と共に教えてください。
私の地元の岡山県の倉敷には男の子の節句の飾り物「倉敷はりこ」という物があります。江戸時代が終わりを迎えた頃に生水多十郎さんが、男の子の誕生を祝って作った虎のはりこが倉敷はりこの始まりといわれています。
中が空洞になっている胴体から首が出ていて、虎の頭をそっと触るとゆらゆら揺れるようになっていて、可愛らしい動きが人気です。木型を作り、それに和紙と洋紙を何層にも貼り合わせ、型から外して胡粉(貝殻の粉)に膠(にかわ)を混ぜたものを塗る「地塗り」という作業をして最後に着色をします。出来上がるまでにかなりの時間と熟練した職人の技から産まれる作品です。
 
 
ーこちらとお取り扱いのものとの共通点、もしくは逆に違いを感じる点などありますでしょうか。
これは普段使われる家具や雑貨にも言える事ですが、海外はどちらかといえばデザインなどを優先し、日本は職人技が光る繊細で緻密な物が多いように思います。逆にいうと日本にはデザイン性が少し足りないのかもしれませんが…でも、この倉敷はりこの虎はユーモアのあるフォルムと表情をしていてデザイン性もなかなかだと思います。
現在では虎の他にも十二支や素隠居の面なども作られているようです。
 

―では最後に、当日お持ちいただけるものについて、注目してほしい部分と共にぜひ教えてください。
「ベントウッドチェア」
ベントウッドとは曲げ木を用いた家具のことで、1819年にオーストリアのミヒャエル・トーネットが創設した家具メーカー「トーネット社」が1830年代に曲げ木の技術を開発しました。その後1852年に特許を取得し1859年に完成したNo.14 は6つのパーツから出来ていて、軽くて丈夫、デザイン性にも優れ、トーネットの代表作のひとつです。
この椅子は基本的にネジで固定されていて、そのネジを外すと分解できるノックダウン方式を採用し、輸送・保管・生産・販売のあらゆる面で革命的なビジネスモデルを確立したといわれています。
この画期的な技法で作られたベントウッドチェアはヨーロッパに広く普及しました。曲げ木の技法で作られた椅子は今では主流になっていて、皆さんも飲食店などでこの技法で作られた現行品の椅子に座ったことがあると思います。
このベントウッドはTHONET(トーネット)以外にもFISCHEL(フィッシェル)やMUNDUS(ムンダス)など幾つかのメーカーの物が存在します。
廣島蚤の市へは、それらのメーカーの色々なデザインのベントウッドチェアを持って行きます。座面には素敵な柄が型押しされていて、デザイン性も優れたベントウッドチェアはインテリアにもお勧めの椅子です。
 
 
 
 
SHABBY'S MARKETPLACE
大阪府大阪市西淀川区歌島2丁目9-4
https://www.shabbysmarketplace.com/
 
 
 

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