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廣島蚤の市インタビュー
ちいさなしあわせ

 
 
今回の廣島蚤の市はヨーロッパのアンティーク品などが集まります。
ヨーロッパと一言で言ってもここに集まるものは国や年代、テイストも様々。それぞれに魅力があって、いろんな国のものを組み合わせてインテリアにも馴染ませたい。でも、実際にやってみるってちょっと難しいですよね。ヨーロッパの人々はそんな、「ミックス&マッチ」と言われる、いろんな年代のものをうまく組み合わせ楽しむ工夫が上手なのだそうです。そこで、ミックス&マッチについて様々な年代・テイストのものもうまく組み合わせて、魅力的なディスプレイをつくる出店者さんにそのコツについてなど、お話を少し聞いてみました。
 
 
 
 

 
BLOEM MOOI
中田さん 
「合わせ方は、もっと自由でもいい。」
 
 
 
ー 異なる年代やテイストのものをうまく組み合わせたいとき、どんなことに気を付けていますか?そのコツについてぜひ教えてください。
私たちがミックス&マッチを実践するときのポイントが3つあります。
【色味をそろえる】
 

同系色や同じトーンで合わせるとキレイにまとまってくれます。こちらは、よくイベントなどで、たくさんの色や種類の器がある際に「どう配置しようかな?」「何だかまとまらないな。」と、いう時に この方法をよく使います。同じ色味でも濃淡がでることで、合わせた時に 深みが出るように感じています。
 
 
【異素材を合わせる】
 

いつもお世話になっている方のお家に伺わせていただいた際に教えていただいた方法です。その方は、日本の漆器や陶器と西洋の磁器を合わせておられました。特に感銘を受けたのが、漆器と磁器の組み合わせ。「器を合わせるのは、もっと自由でいいんだ。」と、感じさせてくれました。当店では、よくガラスと磁器や陶器、また真鍮や、木製品など自由に合わせて楽しんでいます。
 

【チークなどのトレイでまとめる】
 
 
先ほどの異素材で合わせることと似ていますが 実店舗をもつようになって、デンマークやスウェーデンのトレイを多く扱うようになりました。
花器やオブジェなどを配置する際に、違うアイテムでも一つにまとめてくれるので、とても気に入って使っています。 トレイは物を運ぶ際にも活躍してくれますが、テーブルや玄関を少し飾りたい時に、そういったものがおひとつあると便利です。
 

ー 小さな幸せも集まるほどに、時を重ねるほどに、大きな幸せになっていきます。出店者さんはどんなことに小さな幸せを感じるのでしょうか。
 

イベントに参加させていただく際に、器を一つ一つ丁寧に梱包していきます。その際に、器たちの魅力を再発見するのですが、何度見ても可愛いなぁと思うのが、今回ご紹介する内容です。
一つ目は、「ヴィンテージガラスに気泡が入っているのを見つけた時」。手吹きでつくられたものに多く見られる気泡。同じ器でも、気泡がある物とない物色々ありますが気泡がある物を見つけると、当時の空気が閉じ込められたように感じて、うれしくなります。
もう一つは、「歪みを見つけた時」。古いモノに特に多いのですが、ソーサーや、小さなプレート、通称「豆皿」など、均一でなく、どこか歪んでいるモノ。当時の職人さんの息遣いや手仕事が垣間見えるようで、こちらも見つけるとうれしくなります。他にもデコレーションのない物や、ほかとサイズ感が違うものなど「ん?何コレ?」といったものを見つけるのもヴィンテージの楽しいところです。
 
 
 ー 今回、当日に並ぶアイテムでこれはイチオシ!のものやこれは注目してほしいものについてぜひ教えてください。
「可愛い」だけでなく、艶々のコーディアル特有のグレーによって少し大人っぽいコーディネートにも仕上がるデンマークの巨匠Quistgaard デザインのCordial。敷き詰められたたくさんのハートが縦にも横にも連なって、心を満たしてくれます。
「Cordial」とはデンマーク語でまごころ、心を込めて、などを意味する言葉。お一人でホッとしたい時や、大切な人と過ごす大切な時間にお使いいただけるとうれしいです。製造された年代によってKronjyden(クロニーデン)、Nissen(ニッセン)、Bing & Grondahl (ビング・オー・グレンダール)の3社のものがあります。裏面のスタンプを見ていただき、「どの時代の物かな?」と、楽しんでいただけると嬉しいです。
 
 
兵庫県西宮市樋之池町9-12
 
 

 
ORLANDO
松木さん 
「“はずし”のアイテムを入れることで自然とミックス&マッチになる」
 
 
 
ー 異なる年代やテイストのものをうまく組み合わせたいとき、どんなことに気を付けていますか?そのコツについてぜひ教えてください。
アンティークディーラーとして独立する前にアパレルの会社で働いていた経験から、自身の部屋のインテリアも洋服のコーディネートと同じ様にアンティーク(古着)×現代のもの(ブランド)とのミックスや敢えて全く異なるテイストの小物で"はずし"を楽しむようになりました。アンティークのものを数多く扱っているとどうしても全体の雰囲気が重々しくなってしまうことがありますので、"はずしアイテム"としてファニーな人形やビビッドな色使いの小物を加えるなど、教科書通りではないちょっと不良な(笑)コーディネートを目指してます。
 
 
 
 
ー 小さな幸せも集まるほどに、時を重ねるほどに、大きな幸せになっていきます。出店者さんはどんなことに小さな幸せを感じるのでしょうか。
現地の蚤の市やイベントで買い付ける際は時間との勝負で急いでることもあり、その場で一つ一つの商品を細部までじっくりと確認することがなかなかできないことも多いのですが、日本に持ち帰って1つずつチェックしてる時に思いがけない発見をすることもあります。
例えば額装された写真や絵の裏側に美しい模様の紙が裏張りされていたり、本や書類などの中に楽しげな落書きがされていたり、、、!手にとって時間をかけてじっくりと見ないとわからない発見とそれを買い付けることができた喜び、、、。そんな時に小さな幸せを感じます。
 
 

ー 今回、当日に並ぶアイテムでこれはイチオシ!のものやこれは注目してほしいものについてぜひ教えてください。
ドイツの1800年代の手書きの台帳です。1849年〜1869年の20年の記録が3冊のノートに綴られており、桃の様な色合いの表紙に手作業で切り貼りされたエンブレムがとてもチャーミング。中身は全てのページがびっしりとカリグラフィのような筆記体で埋め尽くされていて、内容はわからずともハッとため息が出る様な美しさです。表紙が見える様に飾って楽しんだり、開いた状態で小物をディスプレイしてみたりなどいかがでしょうか?3冊セットでの販売となります。
 
 
実店舗を持たずイベントを中心に出店。
 
 

 
ヨーロッパヴィンテージ 緑園
大澤さん 
「敷物で空間を区切るのが馴染ませるコツ」
 
 
 
 
ー 異なる年代やテイストのものをうまく組み合わせたいとき、どんなことに気を付けていますか?そのコツについてぜひ教えてください。
年代やテイストの違うものをディスプレイするときは、小さな物の場合、ドイリー(卓上を彩る小さな敷物)を並べ、各ドイリーにそれぞれのテイストの物を置くと、下に敷いた物で空間が区切られて、違ったテイストの物でも違和感なくディスプレイできるのではないかと思います。トレイやプレート、板など薄くて面積のある装飾のないものでしたら同じように使えます。
 
 
 
大きな物や高さのあるものを並べる場合は似た感じの物でいくつかグループを作り1つのグループを置いたら、隣にそのグループと相性の良さそうなグループ、更にその隣に別の相性の良さそうなグループ、、、といった感じで並べています。大きさも素材もテイストもバラバラな物ばかりでグループも作れない時は無秩序にランダムで置くのが個人的には好きです。
 
 
ー 小さな幸せも集まるほどに、時を重ねるほどに、大きな幸せになっていきます。出店者さんはどんなことに小さな幸せを感じるのでしょうか。
買付けの際に様々なクマに出会いますが、その中に自分の子供の顔に似ている大きめクマがいたとき&そのクマを抱っこしながら子供の小さなころを思い出しているときに小さな幸せを感じます。
 
 
 
 ー 今回、当日に並ぶアイテムでこれはイチオシ!のものやこれは注目してほしいものについてぜひ教えてください。
私たちのおすすめはドイツの小さな動物たち。おすすめポイントとしては、まずは小さくて可愛い!しかも薄いのでどこにでも置けます。デザインも多様なので既にお部屋にある物に合わせて選べます。個人的には自分のお気に入りを集めて小さな農場を作るのが楽しいです。
 
 
東京都渋谷区本町2丁目39-17
 

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