【広島 蔦屋書店】文化的ストリートカルチャー
フェア・展示
2号館1F 2019年12月27日(金) - 02月09日(日)
ストリートカルチャーと聞くとどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。
おしゃれ、若者、ちょっとヤンチャ、バッドボーイ、などでしょうか。
対して、文化系のイメージはどうでしょう。
ストリートとは正反対のような、または、まったく異質のイメージかもしれません。
しかし、私は2つの概念が非常に親和性が高いと気がついてしまったのです。
例えば、暴走族が港の防波堤にスプレーで落書きする難しい漢字のメッセージや、特攻服の裏地に刺繍する、文字。
これらは1つの詩(ポエム)だと思うのです。
さらに言えば、特攻服の裏地の詩は厳密には違いますが、七五調のものが多い。
七五調と言えば、俳句ですが。奥の細道の松尾芭蕉は旅をしながら、路上で句を読んでいきます。まさにストリートで。
ストリートで生まれ、そして消えていくストリートカルチャーには、いわゆる文科系と括られるようなジャンルのものも多く、それらに「文化系ストリートカルチャー」という名前を付けてみました。
ラッパーたちがストリートで叫ぶヒップホップのリリック、元ヤクザや路上生活者たちが詠むアウトロー俳句、ストリートで突如出会う無用の長物トマソン、ストリートで誰にも理解できないアート活動をしているおじさん、ストリートに描きそしてすぐに消されるグラフィティ、お寺の前にある掲示板に和尚が筆で書くよくわからないけど良い言葉的なやつ、ストリートで立ち上がる物語や音楽、そしてファッション。
そして、ストリートに集まり声を上げるデモ隊。
ストリートで生まれ、あっという間に消えていく。
文化系ストリートカルチャーとはなんなのか
このフェアで体感してみてください。
- 期間 12月27(金) - 2020年2月9日(日)
- 場所 2号館1F