【広島 蔦屋書店】ユーモア上手に学ぶ
フェア・展示
1号館1F 2020年02月20日(木) - 04月13日(月)
ハハハと笑っておおらかに
子どもにガミガミ言いながら、いつも自分が嫌になる。
だって全然響いてないし、聞いている子どもの表情なんて弛緩しきっているんだもの。
まさに、耳を右から左に通り抜けていく私の小言。子どものためを思って必死なのだけど…伝わっていない。
そんなとき、いつも浮かんでくるのは「正しいけど、優しくない」という言葉。重松清さんの小説で出会い、ずっとずっと心に刺さっている。
そう、言い方なのだ。
メッセージの届け方なのだ。どうやったら相手に伝わるのだろう。
岸本佐知子さんが雑誌でおっしゃっていた。
ユーモアをまぶすことで、思いや主張を、より多くの人に、より広く、より遠くに届けられる、と。
なるほど、まったくもってそうだ。正攻法でいっても反発しか生まないだろう。
そこでユーモアの登場だ。
相手をぷっと笑わせ、緊張を解き、柔らかくなった心にジワリと染み込ませるのだ、伝えたいメッセージを。
というわけで、ユーモア使いのプロたちから、ユーモアの扱い方を、コミュニケーション術を学ぶべく、本を集めました。
楽しくなってきて、パロディで「ユーモア」の取扱説明書も作りました。
注意事項を考えながらニヤニヤ。
実際のエアコンの取扱説明書を参考にしたので「異常に熱い」「漏電」なんて表現を引用して、もじってみたり…。(言わなきゃ分かってもらえないでしょうが)品番をよく見てみてください。我々のおふざけが透けて見えるはずです。
選書や文言を考えている間、とても愉快でした。
そこで改めて思うのです。
しかめっつらでいてどうする。周囲を凍らせてどうする。
ハハハと笑って、そしておおらかに主張していこうではありませんか。
- 期間 2月20日(木) - 4月13日(月)
- 場所 1号館1F