【広島 蔦屋書店】TAPPY POP UP

フェア・展示
蔦屋書店 1号館1F ギャラリー(マルゴデリ前) 2021年02月16日(火) - 04月18日(日)
 
その店は中区昭和町にあった。
住宅街の中にある隠れ家のような、古民家を改装したその店は、注意していても通り過ぎてしまうくらいに、ひっそりとたたずんでいた。
 
まだ息子が一歳の誕生日も迎えていないくらいの時期、子育て真っ最中だった私は、息子が昼寝中に、いろいろなブログを読むことを密かな楽しみにしていた。
その中で見つけたお店のブログ、それがTAPPYのものだった。
 
店主さんがセレクトした、素敵なアクセサリーが並ぶ店内。
いつかこの店に行ってみたい、更新されたブログを読むたび、そんな気持ちがむくむくと湧き上がってきた。
 
あるお天気の良い休日に思い立ち、息子を主人に預けて、一人で自転車でTAPPYへと向かった。
方向音痴で地図が全く読めない私だが、何とか無事にたどり着き、古民家へと続く砂利道に
自転車を止めた。
胸の高鳴りを感じながら、扉を開けると、「いらっしゃいませ」という優しい声が響いた店内には、国内外から仕入れたもの、作家さんのもの、様々なアクセサリーが所狭しと並んでいた。
 
初めてのお店に緊張してしまって、早々に退店してしまったのを覚えているが、帰り際にネックレスを1本購入した。
その頃、アクセサリーとは全く無縁だった。抱っこすると息子に引っ張られるので、普段は着けることができなかったが、鎖骨で輝くネックレスを、鏡で見るたび気分が高揚した。
これが、私とTAPPYとの出会い。
 
それから何度となく、お店に通うようになった。
店主さんとの他愛ないおしゃべりが、息抜きのようで何より楽しかった。
TAPPYと出会い、子育て中心の生活で、洗いやすく動きやすい洋服ばかりだった私のワードローブがだんだんと変化していった。
塞がっていたピアスホールも、もう一度開けようと決めた。
若い頃の人の目を気にした装いではなく、自分が心地いいと感じる装いへ。
TAPPYは私のおしゃれ心に、もう一度火をつけてくれた。

現在は昭和町のお店を移転し、小町に予約制のアトリエを構えて営業している。
「すべての女性を綺麗に前向きに…」
お店のコンセプトである、この言葉とともに今、ご紹介できることを、とても嬉しく思う。
 
広島 蔦屋書店  西林
 
 TAPPY
広島市中区小町6-27
http://tappy.hippy.jp/

 
 
 
  • 期間 2月16日(火) - 4月18日(日)
  • 場所 蔦屋書店 1号館1F ギャラリー(マルゴデリ前)

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