【広島 蔦屋書店】「Before / After」 ある事象の「まえ」と「あと」について
フェア・展示
2号館1F アート スラットウォール 2023年02月08日(水) - 04月17日(月)
約2年3ヶ月にわたる改修工事休館を経て、2023年3月18日(土)にリニューアルオープンする広島市現代美術館。
建築家・黒川紀章によって設計されたその建物こそ広島市現代美術館が誇る最も大きな作品です。1989年の開館以来初となる大規模改修工事となった今回、黒川紀章による意匠を大切にしながら、経年劣化した箇所の「機能回復」と、これからの美術館に求められる機能を追加する「機能拡張」が行われました。
経年劣化したところを新しく取り変えた箇所と、あえて取り変えず修復に留めた箇所。それは、一見すると判りにくいかもしれません。ですがそれを探しに行くことも、新たな楽しみとなりそうです。
例えば、回廊の床に敷き詰められている大理石は、ひとつひとつ吟味され使用可能なものはクリーニングのみでそのまま残されました。新たに取り替えられた大理石と開館からの歴史を持った大理石は、よく見ると経年の違いから色が異なります。それが、回廊の新たな景色となり、今まで多くの来館者を受け入れてきた過去(Before)と、これから多くの来館者を受け入れていく未来(After)が共生する空間となっています。
今回、取り替えられた大理石のかけらを展示します。開館からどれだけ多くの来館者がこの大理石の上を歩いたのか、想像するとその時代のざわめきまで聴こえるようで愛おしくなります。
広島市現代美術館は、展示している作品を楽しむことももちろんですが、建物そのものを鑑賞し来館者がそれぞれの楽しみを見つける場として、ますます発展しながら存在していくのでしょう。
広島 蔦屋書店では、広島市現代美術館の改修工事、そして全館を用いた「リニューアルオープン記念特別展 Before/After」を関連書籍とともにご紹介いたします。
また、改修工事休館中に実施したプロジェクトのために、広島市現代美術館や比治山にまつわることがらなどをテーマに描き下ろされた横山裕一さんの原画を今回は特別に展示いたします。
併せて広島 蔦屋書店として「再生」をテーマにフェアを開催。使い捨てられるレジ袋や紙から新たなプロダクトを生みだすpoRiffの商品をお取り扱いいたします。
ある事象には、Beforeとしてのストーリーがあります。それについて知りAfterとしての未来を考え行動していくこと。このフェアが誰かのある事象となりますように。
広島 蔦屋書店 アートコンシェルジュ 犬丸
広島市現代美術館
リニューアルオープン記念特別展 Before/After
シリン・ネシャット《Land of Dreams》2019
Courtesy of the artist and Gladstone Gallery
© Shirin Neshat
これまでに広島市現代美術館が収集してきたコレクションを中心に、本展のための新作を含む、およそ100点で構成。建物の改修工事で生じる「前/後」をひとつの足がかりとして、劣化、再生、原子力、爆発、夢、楽園など、縦横無尽にひろがるキーワードを美術館の活動とも接続させながら、様々な「まえ」と「あと」の現象や状況に着目します。
「劣化したものは必ず修復しなければいけないの?」「原爆ドームはいつからそう呼ばれているのだろう」「今日の自分と明日の自分はどう違う?」など興味深いテーマに出会えるかもしれません。コレクションからは待望の新規購入作品、シリン・ネシャットによる夢と現実をテーマにした映像と複数の写真からなる大規模なインスタレーション《Land of Dreams》を初お披露目します。
https://www.hiroshima-moca.jp/renewal2023/
横山裕一:「実施しろ」「何をだ」
広島市現代美術館が改修工事休館中に実施したプロジェクトのひとつ。
2021年5月~2022年3月の間、比治山公園に点在する看板や工事のための通行止めフェンスなどに、横山裕一の作品が登場しました。横山裕一の作品は、疾走感のある描線や独特なキャラクターたちの繰り広げるナンセンスな会話等で「ネオ漫画」とも称されています。このプロジェクトのために、広島市現代美術館や比治山にまつわることがらなどをテーマに描き下ろされた原画(非売品)を特別展示いたします。
この他、横山裕一さんの販売用の原画や書籍も展開いたします。
横山裕一:「実施しろ」「何をだ」 プロジェクトの詳細はこちら
横山裕一 Twitter:@neomanga
再生 かたちを変えて生まれるもの
捨てられてしまうもの。そこに人の想像・創造の力が加われば、新たな価値あるものが再び生まれる。その力こそ持続可能な未来に必要な力ではないでしょうか。
今回のフェアでは「再生」をテーマとして、レジ袋をコラージュしたプロダクトを制作するpoRiffをご紹介します。誰かがいらなくなったレジ袋に想像・創造性の力を加え、多くの人に永く愛されるものを生みだす。poRiffの人たちの力を、プロダクトを通し受け取ってほしいのです。
広島市現代美術館
2023年3月18日(土)リニューアルオープン
poRiff
poRiff の主な材料は買い物をしたときにもらうレジ袋です。
一見捨ててしまうようなレジ袋をコラージュし、熱で圧着して完成するシートを使ってプロダクトに変えています。
-
期間
2月8日(水) - 4月17日(月)
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場所
2号館1F アート スラットウォール
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フェア・展示
2号館1F アート スラットウォール 2023年02月08日(水) - 04月17日(月)
約2年3ヶ月にわたる改修工事休館を経て、2023年3月18日(土)にリニューアルオープンする広島市現代美術館。
建築家・黒川紀章によって設計されたその建物こそ広島市現代美術館が誇る最も大きな作品です。1989年の開館以来初となる大規模改修工事となった今回、黒川紀章による意匠を大切にしながら、経年劣化した箇所の「機能回復」と、これからの美術館に求められる機能を追加する「機能拡張」が行われました。
経年劣化したところを新しく取り変えた箇所と、あえて取り変えず修復に留めた箇所。それは、一見すると判りにくいかもしれません。ですがそれを探しに行くことも、新たな楽しみとなりそうです。
建築家・黒川紀章によって設計されたその建物こそ広島市現代美術館が誇る最も大きな作品です。1989年の開館以来初となる大規模改修工事となった今回、黒川紀章による意匠を大切にしながら、経年劣化した箇所の「機能回復」と、これからの美術館に求められる機能を追加する「機能拡張」が行われました。
経年劣化したところを新しく取り変えた箇所と、あえて取り変えず修復に留めた箇所。それは、一見すると判りにくいかもしれません。ですがそれを探しに行くことも、新たな楽しみとなりそうです。
例えば、回廊の床に敷き詰められている大理石は、ひとつひとつ吟味され使用可能なものはクリーニングのみでそのまま残されました。新たに取り替えられた大理石と開館からの歴史を持った大理石は、よく見ると経年の違いから色が異なります。それが、回廊の新たな景色となり、今まで多くの来館者を受け入れてきた過去(Before)と、これから多くの来館者を受け入れていく未来(After)が共生する空間となっています。
今回、取り替えられた大理石のかけらを展示します。開館からどれだけ多くの来館者がこの大理石の上を歩いたのか、想像するとその時代のざわめきまで聴こえるようで愛おしくなります。
広島市現代美術館は、展示している作品を楽しむことももちろんですが、建物そのものを鑑賞し来館者がそれぞれの楽しみを見つける場として、ますます発展しながら存在していくのでしょう。
広島 蔦屋書店では、広島市現代美術館の改修工事、そして全館を用いた「リニューアルオープン記念特別展 Before/After」を関連書籍とともにご紹介いたします。
また、改修工事休館中に実施したプロジェクトのために、広島市現代美術館や比治山にまつわることがらなどをテーマに描き下ろされた横山裕一さんの原画を今回は特別に展示いたします。
併せて広島 蔦屋書店として「再生」をテーマにフェアを開催。使い捨てられるレジ袋や紙から新たなプロダクトを生みだすpoRiffの商品をお取り扱いいたします。
ある事象には、Beforeとしてのストーリーがあります。それについて知りAfterとしての未来を考え行動していくこと。このフェアが誰かのある事象となりますように。
広島 蔦屋書店 アートコンシェルジュ 犬丸
広島市現代美術館
リニューアルオープン記念特別展 Before/After
リニューアルオープン記念特別展 Before/After
シリン・ネシャット《Land of Dreams》2019
Courtesy of the artist and Gladstone Gallery
© Shirin Neshat
これまでに広島市現代美術館が収集してきたコレクションを中心に、本展のための新作を含む、およそ100点で構成。建物の改修工事で生じる「前/後」をひとつの足がかりとして、劣化、再生、原子力、爆発、夢、楽園など、縦横無尽にひろがるキーワードを美術館の活動とも接続させながら、様々な「まえ」と「あと」の現象や状況に着目します。
「劣化したものは必ず修復しなければいけないの?」「原爆ドームはいつからそう呼ばれているのだろう」「今日の自分と明日の自分はどう違う?」など興味深いテーマに出会えるかもしれません。コレクションからは待望の新規購入作品、シリン・ネシャットによる夢と現実をテーマにした映像と複数の写真からなる大規模なインスタレーション《Land of Dreams》を初お披露目します。
https://www.hiroshima-moca.jp/renewal2023/
「劣化したものは必ず修復しなければいけないの?」「原爆ドームはいつからそう呼ばれているのだろう」「今日の自分と明日の自分はどう違う?」など興味深いテーマに出会えるかもしれません。コレクションからは待望の新規購入作品、シリン・ネシャットによる夢と現実をテーマにした映像と複数の写真からなる大規模なインスタレーション《Land of Dreams》を初お披露目します。
https://www.hiroshima-moca.jp/renewal2023/
横山裕一:「実施しろ」「何をだ」
広島市現代美術館が改修工事休館中に実施したプロジェクトのひとつ。
2021年5月~2022年3月の間、比治山公園に点在する看板や工事のための通行止めフェンスなどに、横山裕一の作品が登場しました。横山裕一の作品は、疾走感のある描線や独特なキャラクターたちの繰り広げるナンセンスな会話等で「ネオ漫画」とも称されています。このプロジェクトのために、広島市現代美術館や比治山にまつわることがらなどをテーマに描き下ろされた原画(非売品)を特別展示いたします。
この他、横山裕一さんの販売用の原画や書籍も展開いたします。
2021年5月~2022年3月の間、比治山公園に点在する看板や工事のための通行止めフェンスなどに、横山裕一の作品が登場しました。横山裕一の作品は、疾走感のある描線や独特なキャラクターたちの繰り広げるナンセンスな会話等で「ネオ漫画」とも称されています。このプロジェクトのために、広島市現代美術館や比治山にまつわることがらなどをテーマに描き下ろされた原画(非売品)を特別展示いたします。
この他、横山裕一さんの販売用の原画や書籍も展開いたします。
横山裕一:「実施しろ」「何をだ」 プロジェクトの詳細はこちら
横山裕一 Twitter:@neomanga
再生 かたちを変えて生まれるもの
捨てられてしまうもの。そこに人の想像・創造の力が加われば、新たな価値あるものが再び生まれる。その力こそ持続可能な未来に必要な力ではないでしょうか。
今回のフェアでは「再生」をテーマとして、レジ袋をコラージュしたプロダクトを制作するpoRiffをご紹介します。誰かがいらなくなったレジ袋に想像・創造性の力を加え、多くの人に永く愛されるものを生みだす。poRiffの人たちの力を、プロダクトを通し受け取ってほしいのです。
今回のフェアでは「再生」をテーマとして、レジ袋をコラージュしたプロダクトを制作するpoRiffをご紹介します。誰かがいらなくなったレジ袋に想像・創造性の力を加え、多くの人に永く愛されるものを生みだす。poRiffの人たちの力を、プロダクトを通し受け取ってほしいのです。
広島市現代美術館
2023年3月18日(土)リニューアルオープン
poRiff
poRiff の主な材料は買い物をしたときにもらうレジ袋です。
一見捨ててしまうようなレジ袋をコラージュし、熱で圧着して完成するシートを使ってプロダクトに変えています。
一見捨ててしまうようなレジ袋をコラージュし、熱で圧着して完成するシートを使ってプロダクトに変えています。
- 期間 2月8日(水) - 4月17日(月)
- 場所 2号館1F アート スラットウォール