【広島 蔦屋書店】地下街への招待

フェア・展示
2号館1F アート平台 2023年10月29日(日) - 11月30日(木)
 
地下街というとデパートの地下や、駅につながる大きな商業スペースのイメージがあるのではないでしょうか。特に地下鉄のないここ広島では地下街はあまり身近なものではないかもしれませんが、この先には一体どんなお店があるんだろうと興味を誘う小さな地下街の看板を見かけることが時々あります。そう、そのお誘いが「地下街への招待」なのです。高度経済成長期に多く作られた昭和の遺産ともいえる地下街は、何とも言えない味わい深さがあります。足を踏み入れてもいいんだろうか、でももしかしたら見たことのない世界があるかもしれない、と感じたなら迷わず行けよ!行けば分かるさ!
 

2016年、ある日の夜のこと。
 
石川県金沢市の繁華街で出会ったその看板に、目を奪われてしまった。
 
ブラザービル地下街―――。
 
「ウルトラマン」のロゴを彷彿とさせる力強い書体、鮮烈な輝きを放つカラーリング。そして地下から立ち込める、怪しくも魅力的なオーラ。その看板と空間が生み出した強い引力に導かれ、気が付くと、地下街へと足を踏み入れていた。そこにはまるで、時が止まったかのような昭和異空間が広がっていた。
 
ブラザービル地下外との衝撃的な出会いをきっかけに始まった、全国地下街巡礼の旅。その中で特に自分が惹かれたのは、地下鉄や地下駐車場などと接続していない、単独で建設された小規模な地下街の、地下へと誘う電飾看板や矢印、空間演出のデザインたち…。それら、『地下街への招待』だった。
 
ここに並んでいるのは、拙著『地下街への招待』の中から厳選した、特にお気に入りの地下街たちです。地下街へと誘われる感覚(=吸引力)を、ご覧いただいた皆様にもお楽しみいただけますと幸いです。
 
現在残る地下街は昭和30〜50年代に建設されたものがほとんどで、老朽化や店舗の減少といった理由から、その数は年々減少の一途を辿っています。ご興味を抱かれた地下街がございましたら、ぜひ現地へ足を運んでみてください。きっと忘れられない体験ができることと思います。
 

【プロフィール】
Towers
神戸市在住の会社員で、平成生まれの昭和愛好家。失われつつある昭和の風景を追い求めて旅をしながら、まちの"記憶"を"記録"として後世に伝えるべく、ZINEを作っています。地下街巡りは2016年から始まり、北は北海道、南は福岡まで、これまでに約130ヶ所を訪問しました。ZINE『地下街への招待』では、昭和が色濃く残る珠玉の地下街たちを厳選して紹介しています。

 

広島 蔦屋書店では、地下街へと誘う看板や目印を紹介するZINE『地下街への招待』のパネル展を開催します。ステッカーなどの希少な地下街グッズも並びますので、ぜひこの機会にご覧ください。
 
  • 期間 10月29日(日) - 11月30日(木)
  • 場所 2号館1F アート平台

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