【広島 蔦屋書店】わたしに寄りそう『暮しの手帖』~75周年の歩み~

フェア・展示
2号館1F マガジンストリート 2024年04月23日(火) - 06月04日(火)
 
 
戦後間もない1948年9月に創刊された『暮しの手帖』は、昨秋75周年の節目を迎えました。
この雑誌を語るには花森安治(1911~1978)と大橋鎭子(1920~2013)の存在が不可欠です。
 
鎭子さんは、10歳で父を亡くし、母と二人の妹を幸せにしたいと願う、起業精神にあふれた女性記者でした。戦争中に満足に学べなかった女性たちに役立つ出版物を作ったら喜んでもらえるのではと考え、花森さんに声をかけたのがこの『暮しの手帖』の始まりです。
花森さんは、記事の企画執筆はもちろん、雑誌を飾る絵をすべて描き、レイアウトも手掛け、編集長、イラストレーター、デザイナーと、いわばひとり三役。戦争を起こさないために一人ひとりが自分の頭で考え、暮らしを大切にする世の中にしたい、と強く思っていました。
 
 
花森安治(左)と大橋鎭子。東麻布にあった「暮しの手帖研究室」にて。
 
その「もう二度と戦争を起こさないために、一人ひとりが暮らしを大切にする世の中にしたい」という理念のもと、徹底した実証主義に基づき、日用品や食品、電化製品などの「商品テスト」は、まさに読者一人ひとりの暮らしを想定して50年余り続きました。
長く続く人気の連載も数多くあり、書籍として目にした方も多いでしょう。何と言っても、広告をとることなく75年以上続いているのは、努力と忍耐、そして何より読者を思っての雑誌であり続けているから。現在、編集長の北川史織さんの「いつの時代も暮らしには困難があるけれど、少しでも希望の灯火をともすような雑誌でありたい」との言葉はわたしたちに勇気と希望をもたらしてくれます。
 
 

『暮しの手帖』が傍にあることで、暮らしはより豊かになるでしょう。時代に合った理念と共にあるこの『暮しの手帖』をいつまでも応援していきたいと思います。
 
フェア期間中、暮しの手帖社さまより、書籍ご購入の方にノベルティーがございます。ぜひこの機会に書籍や雑誌を手に取りご覧ください。尚、ノベルティーは数に限りがございますので、終了の際はご了承くださいませ。
 
 
  • 期間 4月23日(火) - 6月4日(火)
  • 場所 2号館1F マガジンストリート

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