【広島 蔦屋書店】被爆80周年記念 記憶と物
―モニュメント・ミュージアム・アーカイブ―

2号館1F アートスラットウォール 2025年06月19日(木) - 08月28日(木)
 
アートを通し戦争の記憶を伝えていくこととは
 
アートは戦争をどのようにとらえ表現しようとしているのでしょうか。
アーティストそれぞれの視点で、戦争の悲惨さや傷ついた魂を描き、復興への希望としての象徴を造形する。それらの表現を通し、戦争の苦しみや痛みを体感し、改めて、慰霊と平和への祈りと願いを心に持つきっかけとなることも多いのではないでしょうか。アートは戦争の記憶を未来へとつなぎとめる、ひとつの在り方なのでしょう。
 
今年は終戦から、そして被爆から80周年となる節目の年です。
広島市現代美術館では、「被爆80周年記念 記憶と物 ―モニュメント・ミュージアム・アーカイブ―」と題した特別展が行われます。広島 蔦屋書店ではこの特別展を紹介するとともに、アートが戦争や被爆の記憶をどのように伝えてきたのか、またそれらアートを守り未来に伝える意味について考えていきたいと思います。
広島 蔦屋書店 アートコンシェルジュ 犬丸
 
 
 
 
 
被爆80周年記念
記憶と物
―モニュメント・ミュージアム・アーカイブ―
 
 丹下健三《広島平和記念公園模型》(1/300縮尺)1950/2015
 
本展は戦争や原爆の「記憶」と、美術作品をはじめとする「物」との関係をテーマとしています。当館の位置する比治山にかつてあった、戦中の銅像やその作り手、戦後に再建された像の例から、それらが関係した記憶の形成、忘却、再構成について考えます。また、モニュメント、ミュージアム、アーカイブといった記憶形成に関わる物や活動に関心を持ち、主題として取り扱うアーティストの試みからは、過去を現在との連続性において捉え、過去の営みと対話的に向き合う姿勢を垣間見ることができるでしょう。それらに加え、美術館活動を後付けるコレクションからなる本展は、表現や制度を通して形成される戦争の記憶、当事者性、過去を継承する可能性についての対話的、建設的な議論と思索の場となることを目指しています。
 
詳細はこちら
 
 
 
 
広島市現代美術館
 
 
広島市現代美術館は、全国で初めて現代美術を冠する公立美術館として1989年に開館しました。建物は、建築家・黒川紀章による設計で、市内を見渡す緑豊かな比治山公園に位置しています。自然の景観と調和しながら、垂直軸に沿って下から順に自然石、タイル、アルミと変化する素材は、過去から未来への文明の発展や時間の流れを表し、設計者独自の「共生の思想」を体現しています。今年広島は被爆80年を迎えます。広島市現代美術館の収蔵作品を紹介するコレクション展では、年間を通じて「広島/ヒロシマ」のセクションを設け作品を紹介しています。
 
 
 
  • 期間 6月19日(木) - 8月28日(木)
  • 場所 2号館1F アートスラットウォール

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