へいじつのよみきかせ~親と子の時間~「自己肯定感を育てることと、大切なもう一つのこと」
Kidsコンシェルジュが提案する絵本を軸とした親と子の過ごし方。
今回は「自己肯定感を育てることと、大切なもう一つのこと」をテーマにお送りします。
自己肯定感とは、「ありのままの自分を肯定する感覚」のことです。 周りと比べることなく、自分自身が「今の自分」を認め尊重するということ。
少し前の感覚なら、集団でいることが安心でしたし、周りと違うと「外れている」と思われたりしていました。しかし、今は個性も大切にする時代ですね。発達も、性格も、考え方も、好みも人それぞれ。子どもは可能性の宝庫です。
しかし、「子育て」となると、親御さんの意識が少し違う気がしています
私たちは、子どもの成長のことやテストの点数などを、子どもの友達とつい比べてしまっていませんか。周りと違うことに不安になり、「大丈夫よね?」と安心したい気持ちからついやってしまう行動なのかもしれませんね。
しかし他の誰かと比べても、何もいいことはないんですね。なんとなくの「平均」を知ることはできるかもしれません。それで少し安心できるならいいと思います。しかし、人と比べて劣等感を感じる必要はありません。親のそういった姿勢を子どもが受け止めてしまうと、子どもは自分に自信を失ってしまいます。
「あの子はいつもいい点を採ってるのに、どうしてうちの子は…」と思ってしまったら、「前回よりもいい点が採れているから、少しずつ成績が上がるかもね」と、すぐには結果が出ないかもしれませんが子どもの延びるペースを受け止め、声をかけてあげるといいかもしれません。
「うちの子は全然背が伸びなくて、いつまでもレギュラーになれない」と思ってしまったら、
小さい自分にしかできない技術を身につけられるようアドバイスをしてみるのはどうでしょう。
その子にはその子の良さが必ずあります。例えば人と違う感性やこだわりを持っていることは、大人になって社会に出たときに「個性」として花開くチャンスがあるということ。
周りと比べるものを見つける時間を、わが子を肯定し自信につなげる時間にしませんか?
だってそっちのほうが、より楽しい子育てができるのですから!
そして、子どもの自己肯定感を育てることと同じくらい、忘れないでいてほしいことがあります。
それは「他人を思いやる気持ち」です。
自分を肯定するばかりでは、「自分は間違っていない」「自分は悪くない」そんなふうに考えが偏ってしまうことがあります。自己肯定感がちょっと行き過ぎていますね。
そこで、同時に子どもに伝えたい事は、「相手はどんなふうに思っているんだろう?」ということ。
「自分はこう思うのね?じゃあ相手はどう思っているんだろう?」
こんなふうに問いかけてみたら、4歳くらいのお子さんなら、言葉ではうまく説明できないかもしれませんがじっと黙って考えようとします。自分だけが良ければいいなんて、なんだか寂しいですよね。相手の気持ちがわかれば、思いやりのことばが生まれます。思いやりを乗せたことばが子どもの口から聞くことができたら、親御さんは本当に嬉しいですよね。
だからこそ、私たち大人がまず、思いやる心を持って周りにも子どもにも接していきたいですね。
子どもたちが、自分のことと同じくらい、周りにいる家族や友達のことを大切に考えられる人に成長してほしいなと願っています。
今回は「自己肯定感を育てることと、大切なもう一つのこと」をテーマにお送りします。
自己肯定感とは、「ありのままの自分を肯定する感覚」のことです。 周りと比べることなく、自分自身が「今の自分」を認め尊重するということ。
少し前の感覚なら、集団でいることが安心でしたし、周りと違うと「外れている」と思われたりしていました。しかし、今は個性も大切にする時代ですね。発達も、性格も、考え方も、好みも人それぞれ。子どもは可能性の宝庫です。
しかし、「子育て」となると、親御さんの意識が少し違う気がしています
私たちは、子どもの成長のことやテストの点数などを、子どもの友達とつい比べてしまっていませんか。周りと違うことに不安になり、「大丈夫よね?」と安心したい気持ちからついやってしまう行動なのかもしれませんね。
しかし他の誰かと比べても、何もいいことはないんですね。なんとなくの「平均」を知ることはできるかもしれません。それで少し安心できるならいいと思います。しかし、人と比べて劣等感を感じる必要はありません。親のそういった姿勢を子どもが受け止めてしまうと、子どもは自分に自信を失ってしまいます。
「あの子はいつもいい点を採ってるのに、どうしてうちの子は…」と思ってしまったら、「前回よりもいい点が採れているから、少しずつ成績が上がるかもね」と、すぐには結果が出ないかもしれませんが子どもの延びるペースを受け止め、声をかけてあげるといいかもしれません。
「うちの子は全然背が伸びなくて、いつまでもレギュラーになれない」と思ってしまったら、
小さい自分にしかできない技術を身につけられるようアドバイスをしてみるのはどうでしょう。
その子にはその子の良さが必ずあります。例えば人と違う感性やこだわりを持っていることは、大人になって社会に出たときに「個性」として花開くチャンスがあるということ。
周りと比べるものを見つける時間を、わが子を肯定し自信につなげる時間にしませんか?
だってそっちのほうが、より楽しい子育てができるのですから!
そして、子どもの自己肯定感を育てることと同じくらい、忘れないでいてほしいことがあります。
それは「他人を思いやる気持ち」です。
自分を肯定するばかりでは、「自分は間違っていない」「自分は悪くない」そんなふうに考えが偏ってしまうことがあります。自己肯定感がちょっと行き過ぎていますね。
そこで、同時に子どもに伝えたい事は、「相手はどんなふうに思っているんだろう?」ということ。
「自分はこう思うのね?じゃあ相手はどう思っているんだろう?」
こんなふうに問いかけてみたら、4歳くらいのお子さんなら、言葉ではうまく説明できないかもしれませんがじっと黙って考えようとします。自分だけが良ければいいなんて、なんだか寂しいですよね。相手の気持ちがわかれば、思いやりのことばが生まれます。思いやりを乗せたことばが子どもの口から聞くことができたら、親御さんは本当に嬉しいですよね。
だからこそ、私たち大人がまず、思いやる心を持って周りにも子どもにも接していきたいですね。
子どもたちが、自分のことと同じくらい、周りにいる家族や友達のことを大切に考えられる人に成長してほしいなと願っています。
【今月のおすすめ絵本】
『しんせつなともだち』
方 軼羣 作 /村山 知義 画 /君島 久子 訳 /福音館書店
『しんせつなともだち』
方 軼羣 作 /村山 知義 画 /君島 久子 訳 /福音館書店
【あらすじ】
こうさぎが雪の中で見つけた2つのかぶ。1つは自分で食べました。
もう1つはどうするのでしょうか。「思いやり」の連鎖は心もお腹もしっかりと満たしてくれます。今の季節においったりのかわいらしいお話です。
3歳から
宮本 陽子(みやもと ようこ)
Kidsコンシェルジュ
保育科卒業。保育士として広島市の保育園に勤務。
21年勤続の後、保育士時代に毎日読み聞かせをして培った絵本の知識を、リアルタイムに子どもたちそして親たちへ伝えられたらと思い、2017年広島 蔦屋書店に入社。入社してからも「へいじつのよみきかせ」で平日は毎日1日2回、ほぼ毎日絵本を読んでいる。
「0歳から就学前の子どもたちの好きな絵本」、「親が子どもにぜひ読んであげてほしい絵本」、「おとなの気持ちを癒す絵本等」等、多様な児童書というジャンルのなかでも特に「絵本」が持つ魅力を提案し続けている。