へいじつのよみきかせ〜親と子の時間〜「はみがき」

kidsコンシェルジュが提案する絵本を軸とした親と子の過ごし方。
今回は「はみがき」をテーマにお送りします。
 
 6月4日は虫歯の日。虫歯予防デーですね。
そこで少し早いですが、子どもの「はみがき」についてのお話をしようと思います!
これを機に、お子さんのはみがきについてじっくりと考えてみませんか?
 
私ごとですが、子どもの頃を思い出すと歯磨きはそんなに嫌いではなかったような気がします。自分の歯ブラシを用意してもらい、むしろ嬉しかったことを覚えています。
嫌いだったのは、動けないように頭を押さえられガシガシ磨かれた、仕上げ磨きのほうでした。どうしてあんなに押さえつけられたんでしょうか?きっと私が逃げようとしたからですね。
だからわが子には歯磨きが嫌いになってほしくないなと思い、早くからとても慎重に始めました。
おかげで2人の子は歯磨きを嫌いにならずに大きくなってくれました。しかし下の子が産まれて、仕上げ磨きが2人分になるとやっぱり時間との闘いですし、どちらの子にもどこか雑になってしまい適当になってしまいました。残念ながら上の子は仕上げ磨きを丁寧に始めたにも関わらず、下の子に手を取られている間に、仕上げ磨きを適当にしてしまうようになっていました。
丁寧に慎重に…と思っていても、私も私の親と同じようにいつの間にかガシガシしていたんですね。
そして、どんなに頑張って仕上げ磨きをしても、やっぱり虫歯にはなるんだな…と落胆したこともよく覚えています。しかも、頑張って仕上げ磨きを始めた上の子ばかり歯医者通いが多く、下の子は、ほとんど虫歯はありませんでした。不思議ですよね。
「絶対虫歯にさせない」と頑張りすぎるより、「歯磨きの習慣が身につくといいな」くらいの気持ちで、お子さんの歯磨きをスタートしていただけたらと思います!
 
 
子どもの「はみがき」についての悩みはたくさんあると思いますので、いくつかご紹介したいと思います。
 
 
【歯磨きはいつから始めるの?】
歯が生えたら、できるだけ早くはじめましょう。
子どもが握れるちいさな歯磨きを持たせ、大人が手早く磨きます。子どもは初めは遊び感覚で、歯ブラシを口に入れ、カミカミしたりじっと見たり興味深々です。「歯ブラシのおもちゃ」を好きになってくれたら、初めの1歩は大成功でしょう。
まだ歯が1、2本しか生えてないし…なんて後回しにしないで、出来るだけ早く始めることが、この先お家の方が悩むことなく子どもが楽しく歯磨きの習慣を身につけていくことにつながります!
でも、体調や機嫌の悪い時は、無理にはしないであげましょうね。
 
【歯磨きがきらい】
口の中に異物が入ることがイヤだったり、過敏に反応してしまい受け付けなかったりする子どもさんもいるでしょう。5、6歳くらいになると面倒くさがったり、遊んでいるのを途中でやめられなかったり…理由は様々です。
しかし、やはり初めが肝心だと思います。歯磨きは最初嫌がってしまったら、次に好きになるチャンスがなかなかないからです。毎日泣きさけびながら歯磨きをしている…わが子だけではなくそんな話は日常茶飯事なのです。
では、まれに、嫌いな歯磨きを好きになってくれることがあるとしたら
こんな方法はどうでしょうか。
・お気に入りの歯ブラシ、歯磨き粉を用意する
・少しの期間仕上げ磨きをしないで自分だけの歯磨きの時間を作る(目は離さないでください。のどにつっかえてしまう事故につながります)
・歯磨きに興味が持てるような絵本やDVD、虫歯になったらどうなってしまうのか知ることができる絵本を一緒に見る。(少し怖がらせることになるかもしれませんが…)
 
【自分で磨くのは好きだけど、仕上げ磨きをされるのがきらい】
子どもは基本的に口に何かを入れておくのが好きです。指とか、遊具とかどこか安心するんでしょうね。
歯磨きも子どもはお気に入りの歯ブラシでゆるーい力でマッサージでもしているかのように自分のペースでするのがいいのに、大人は、仕上げ磨きをガシガシしてしまうもの。ですから、仕上げ磨きは手早く済ませましょう。歌いながら、1曲終わるまで。とかそんな風にでもいいと思いますよ。鏡を持たせて、自分の口の中を見せるのもおすすめです。
見えない所で何をされているかわからないなんて、大人でも恐怖ですよね。
そして、たまには子どもさんに「仕上げ磨き」をしてもらいましょう。
そうすることで、自分がされていることに気づいたり、大人の模倣をしたりすることで見立て遊びみたいで楽しい気持ちになり機嫌よく仕上げ歯磨きをしてくれることもあるんです!
 
【外出先ではどうする?】
外出先では甘いものをついついたくさん食べてしまいますね。
出先などで、どうしても歯磨きができないこともありますよね。
そんな時はうがいだけでもできると虫歯のリスクを下げ、習慣をつけるという意味においては十分だと思います!
 
【いつまでします?仕上げ磨き】
私は、子どもたちが小学2年生になった時に仕上げ磨きをやめてしましました。
小学1年生って宿題を見てあげたり、答え合わせをしたり、字を丁寧にかいているかチェックしたり、音読を聞いてあげたり…仕事をしている私には目が回るほど忙しい毎日だったので、2年生になったとたんに解放された気持ちになれたのが歯磨きでした。
諸説ありますが、やはり大人の歯が生え揃い始める10歳くらいまでは、子どもとのスキンシップを図る意味でも、時々してあげるのもいいのかもしれませんね。
笑顔で、手早く済ませる!が基本ですね。
 
磨き残しがあると虫歯になってしまいます。これは大人も子どもも起こり得ることです。
歯医者さんで泣き叫ぶわが子を見ながら、親は自分を責めてはいけません。
初めにお話したように、毎日の歯磨きの習慣を身に着けることが目的であって、虫歯を作らないことが本質ではないのですから。
お家の方には、歯磨きの習慣と、甘いものを摂りすぎないように食生活の管理をしっかりすることは頑張ってほしいなと思います!

 
 

【おすすめ絵本】
『はみがきおねがい!』わだことみ/市原 淳 絵/岩崎書店
1歳半~
 
【読み方ポイント】
仕上げ磨きが嫌いなお子さんに、ぴったりです!
付属の小さな歯ブラシでで、登場人物の動物たちの歯を磨いてあげましょう。大人のまねっこができるので、ちょっぴり大きくなったようなそんな気持ちになれますから、大嫌いな仕上げ磨きもぐっと我慢して克服できるかも?
 
 
『いーはとあーは』柳生弦一郎/福音館書店
3、4歳~

【読み方ポイント】
口の中は自分では見えないので、子どもはあまり関心を持っていないかもしれません。
絵本を見た後に、鏡の前で口を大きく開けて自分の口の中をしっかり見てみましょう!
絵本と同じかな?お家の人の口の中もぜひ見せてあげてください。
子どもの歯から大人の歯に生え変わっていく過程や、虫歯にならないための歯磨きの仕方などを楽しく知ることができます。子どもの疑問を楽しく解決できる絵本。

 
 

 
 
宮本 陽子(みやもと ようこ)
Kidsコンシェルジュ
保育科卒業。保育士として広島市の保育園に勤務。
21年勤続の後、保育士時代に毎日読み聞かせをして培った絵本の知識を、リアルタイムに子どもたちそして親たちへ伝えられたらと思い、2017年広島 蔦屋書店に入社。入社してからも「へいじつのよみきかせ」で平日は毎日1日2回、ほぼ毎日絵本を読んでいる。
「0歳から就学前の子どもたちの好きな絵本」、「親が子どもにぜひ読んであげてほしい絵本」、「おとなの気持ちを癒す絵本等」等、多様な児童書というジャンルのなかでも特に「絵本」が持つ魅力を提案し続けている。
 
 
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