【お菓子博 旅のお菓子のお話】菓子屋 糸

 
久しぶりにゆったりした気持ちで帰省した時のこと。家族に会ってホッとするのはもちろんのこと、それとは別に、大人になって訪れる故郷はいろんなものや場所の再発見が多いので、最近は小さな旅のような気分も持ち合わせて故郷に帰る。
福岡に戻る前日のこと。「かからん団子、食べんね?」と祖母に言われて「かからん団子て何?」と聞き返した。実家のある宮崎市のお隣、都城のお菓子なのだという。(後日鹿児島にもあることを知る)サルトリイバラの葉で挟んであると言うが、サルトリイバラが分からない。イバラなのでトゲトゲしているのか。猿なのか鳥なのか。とにかくお菓子が大好きな孫なのでぜひぜひ食べたい。
百聞は一食に如かず。ということで祖母の家にあった「かからん団子」をいただいた。柏餅に似ているようで似てなくて、黒くて、不思議。葉っぱは丸っこく可愛らしい。
 

一口食べてびっくりした。美味しい!!餡を生地に練りこんで蒸したような感じで、葉っぱの香りも独特だけど癖になる。とにかく自分の作ってきた和菓子とはいろいろ違う上に、すごく美味しい。作ってみたい。いろんな気持ちが溢れた。
美味しい!ありがとう!大好き!を祖母に伝え、夜一人で3個食べたことは、子どもたちには内緒。
 

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