① 世界は美しい光景で溢れている。フォトグラファーの視線でみる広島

photo Rintaro Kanemoto

金本凜太朗

ふだん見慣れている風景。当たり前のように通り過ぎているけれど、そこに驚きや発見があるんだよ、って言われてもピンと来ないのが普通ではないだろうか。でもそれが一目瞭然になるときがある。優れたフォトグラファーによって撮影された写真を見るときだ。それが自分に親しみのある風景であれば、そのことがより深く理解できるだろう。広島出身のフォトグラファー、金本凜太朗さんの写真を見ると、世界はこんなに美しく、面白いのかと、心が揺さぶられる。また、見るということが創造的なものであることが感じられる。

金本凜太朗さんの広島をテーマとした写真展「neighborhood」が広島T-SITE2号館１Fにて4月15日(金)から4月30日(土)まで開催される。この写真展に訪れたあとには、広島という慣れ親しんだ街の見え方が少し変わるかもしれない。このリーフレットのメインヴィジュアルも金本凜太朗さんによるもの。広島T-SITEを見慣れているわれわれ編集部も驚くようなT-SITEの「かたち」を収めてくれた。「商業施設を撮れるのはあまりない機会なんです」と撮影自体も楽しんでくれた金本さん。一日撮影に同行したのだが、ここを撮影するのか、この視点でシャッターを切るのかという驚きがあった。後日金本さんから送られた一群の写真を見た際には、これまで自分が認識していた枠組みが解体されていくような驚きがあった。

そして、それはいまでも続いていて、ちょっとした影や光の反射を見るたびに、広島T-SITEは美しいなと感じるのだ。

広島T-SITEのかたち　金本凛太郎

写真展「neighborhood」の開催に伴いまして、金本凛太郎さんが広島T-SITEを撮影した中から厳選した31枚の写真をフォト・スライドとして投影する「広島T-SITEのかたち」を2号館２Fスクエアギャラリーを開催します。

T-SITEによく訪れている方も見過ごしてしまう「かたち」を収めてくれました。このフォト・スライドを見た後ではT-SITEの見え方が変わるかもしれません。

※他イベント開催時には、休止する場合がございます。

【プロフィール】
金本凜太朗（かねもとりんたろう）
1998年広島県広島市生まれ。広島県立五日市高等学校卒業。
2020年東京綜合写真専門学校卒業後、本格的にフリーランスとして東京を拠点に活動を開始。
Webや雑誌など様々なジャンルで撮影を行うほか、作品集の制作や写真展の開催など作家としても精力的に活動している。
https://www.rintarokanemoto.com