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へいじつのよみきかせ ~親と子の時間~「どっちにする?~自分で選択~」


Kidsコンシェルジュが提案する絵本を軸とした親と子の過ごし方。
今回は「どっちにする? ~自分で選択~」をテーマにお送りします。
 
 
お子さんに「どっちにする?」と問いかけた経験がありますか?
忙しい朝や寝る前などのバタバタした時間は、ついつい着替えやパジャマなどの用意を親がしてしまいがちですね。保育園や幼稚園に持っていくハンカチやタオルもついついささっと用意して、「はい!」とかばんを首にかけてあげていませんか?
1歳や2歳では「どっち?」と聞かれてもまだわからないのでは、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、そんなことはないのですよ!
 
子どもは、選ぶという経験をすることで、自我が芽生え自己主張ができるようになります。
しかし自分の意見ばかり押し通してしまい、わがままに育ってしまうのではと心配になりますね。
自我とは、自分です。子どもは「自分」を意識できるようになることで、「自分と他の人は違う存在」であることを学びます。
そして、自分とは違う他の人と仲良く生活しようと社会性、協調性を身につけていきます。
少し難しいお話になりましたが、自分の意志をはっきりと相手に伝えることはこれから成長し人格ができあがっていく過程でとても大切なことなのです。
その第一歩が「選ぶ」ということ。
 
では、どんなことを選ばせてあげたらいいのでしょうか。
初めは、2つのうちの1つを選ぶことからはじめてみましょう。
今日のおやつを2つのうちどちらか1つ、明日保育園に着ていくお気に入りのTシャツをどちらか1着、というふうに…簡単かつ親御さんの許容範囲なことから。そして、だんだんと選択肢を増やしていき、簡単な身の回りのことは自分でできるようになると親御さんも嬉しいですね。
「選ぶ」経験をしたことのない子どもは、首をかしげて迷ったり恥ずかしそうな表情をします。できないからといって、イライラは禁物!
繰り返し経験することで、自分の思いを選べるようになります。
自己主張の第一歩は、「できたねー、すごい!」としっかりほめてあげてください。
忙しい時は無理をしなくていいんです。毎日でなくていいんです。
そのことを、知っていてする時間がないのと、知らないのでは子どもに対する接し方の意識が全然違ってきます。
親御さんの余裕のある時に、まるでクイズを出すような感覚で問いかけてみてください。
 

【今月のおすすめ絵本】

『どっちのてにはいってるか?』
新井 洋行/偕成社

[読み方ポイント]
歌をうたうように読んであげましょう。
気軽に「こっち!」と選ぶ経験ができ、どんな場面でも自分の両手を使って遊べるようになります。親子でやりとりしながらふれあいあそびを楽しんでみては。

 
 
『えらぶえほん』
絵 ニック・シャラット、文 ピッパ・グッドハート、訳 聞かせ屋。けいたろう/講談社
 
[読み方ポイント]
3~4歳くらいになると、もっとたくさんの中から「選ぶ」ということができるようになります。選んだ理由を聞いてみるのも、子ども特有の感性が垣間見えておもしろいと思いますよ!
 
 


宮本 陽子(みやもと ようこ)
KIDSコンシェルジュ
保育科卒業。保育士として広島市の保育園に勤務。
21年勤続の後、保育士時代に毎日読み聞かせをして培った絵本の知識を、リアルタイムに子どもたちそして親たちへ伝えられたらと思い、2017年広島 蔦屋書店に入社。入社してからも「へいじつのよみきかせ」で平日は毎日1日2回、ほぼ毎日絵本を読んでいる。
「0歳から就学前の子どもたちの好きな絵本」、「親が子どもにぜひ読んであげてほしい絵本」、「おとなの気持ちを癒す絵本等」等、多様な児童書というジャンルのなかでも特に「絵本」が持つ魅力を提案し続けている。
 

 
 
【広島 蔦屋書店】へいじつのよみきかせに来ませんか?
 
 
広島 蔦屋書店親と子フロアでは、おもに未就園児親子を対象にした「へいじつのよみきかせ」を平日毎日(13時30分~)開催しています。
子どもたちが最後の1冊まで楽しんでもらえるように、15分間の中に大型絵本や楽器あそび、歌あそび、ふれあいあそびなどを取り入れながら、読み手によって工夫をしています。
途中で出入りもOKですよ。
https://store.tsite.jp/hiroshima/event/kids/19497-1230010405.html

 

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