【広島 蔦屋書店】へいじつのよみきかせ 5月

交流イベント
1号館2F キッズスペース 2025年05月01日(木) - 05月31日(土)
 
広島 蔦屋書店 親と子フロアでは、おもに未就園児親子を対象にした「へいじつのよみきかせ」を平日毎日(13時30分~)開催しています。
子どもたちが最後の1冊まで楽しんでもらえるように、15分間の中に大型絵本や楽器あそび、歌あそび、ふれあいあそびなどを取り入れながら、読み手によって工夫をしています。
途中で出入りもOKですよ。
 
 

 
 
 
 
Kidsコンシェルジュが提案する絵本を軸とした親と子の過ごし方。
今回は「子どもの目線におりる」をテーマにお送りします。
 
5月になり、日中は夏日が多くなりましたね。戸外で過ごす時間が増え、子どもたちは
いきいきととてもいい顔をしています。木陰も涼しくて気持ちがいいので、初夏の空気や自然を感じながらのびのびと過ごしてほしいと思います。
さて、今回のテーマは「子どもの目線」。最近、身近でこのテーマを考えるような出来事があったので、自分の頭の中で整理してみようと思いました。子育てをしているみなさんにも
ぜひ、立ち止まって考えてもらえれば嬉しいです。
 
子どもの目線に降りて会話をしよう
子どもと同じ高さの目線で会話をしましょう。
話をしている人の顔が遠くにあると、子どもはつい違う方を見て会話が上の空なんてことになりがちです。せっかくの伝えたいことが伝えきれない、聞きたかった子どもの気持ちも引き出すことができないのはもったいないですよ。しゃがんだり、椅子に腰かけたりして子どもと目線を合わせることは、簡単に見えますが意識していないとなかなかできないことです。子どもとの大切なコミュニケーションの1つなので、ぜひ意識してみてください。
 
子どもの目線で周りを見てみる
目線を下げると、子どもが見ているものが理解できます
子どもの目線に降りると、大人はいろいろなことを発見できます。
床が近く感じるので、落ちているものを見つけやすいですね。子どもは汚いものでもなんでもすぐに拾って口に入れようとしますから、誤飲の危険にいち早く気付くことができます。掃除はやっぱりこまめにして、出したものはすぐに片付けようと気づくこともできますね。
匂いや温度も敏感に感じ取りやすくなります。下の方に充満する匂いは体にあまりよくないものが多いのですね。除光液、マニキュア、ガスなどの匂いは子どもの身長のほうが敏感に感じ取ってしまいます。また、アスファルトから上がってくる熱気は地面から近い子どものほうが熱中症の危険がありますし、クーラーの冷機は下の方がよく冷えるのでお昼寝時などは気をつけてあげたいですね。
 
子どもの目線におりることができる人が「大人」です
子どもは未熟と思いがちですが、それは全然違います。子どもは可能性の塊です。目に映るものは子どもにとってすべて真実であって、大人のように物事を斜めから見るようなことはありません。見たものや聞いたことを素直な心で受け止め、正直な言葉で発します。
大人はどうですか?
見たものに文句をつけたり良し悪しを比べたり。おせじや都合のいい解釈、噂を流す…
その場を丸く収めるためには手段を選ぶことも当然ありますから、大人のすべてが悪いということではありません。(あくまで子どもとの比較です)
それと、目線だけじゃなく「上から言葉」で子どもをねじ伏せようとすることも、ぜひ気をつけていただきたいことの1つです。子どもの目線で話をすれば、子どもは恐怖を感じることはありませんね。生きている時間が短いので経験は確かに未熟です。しかし、教えるという行為は、「上から」することでも大人が偉いからということでもありません。ただ、豊富な経験を積んでいるだけのこと。それを子どもへ優しく伝えること、子どもの意見や気持ちを聞きながら伝えることが「大人ができること」なのではないでしょうか。
子どもの目線におりることができない大人は、子どもの言葉を借りていうならば、言うことを聞かせようとするただの「いばりんぼう」だと私は思いますよ。
 
以上を踏まえれば、子どもと大人は、横の関係で繋がっていたらいいな思う部分がたくさんあります。しかし、子育てにおいて、「大人」を振りかざす場面がないとは言えません。なぜなら、大人は子どもを守る存在だからです。
小さくなって子どもの目線におりたり、覆いかぶさるように子どもを大きく包み込むことができたりするのが、「大人」の役割なのです。
 

【今月のおすすめ絵本】
『はるかぜさんぽ』
えがしらみちこ / 講談社
 
 
【あらすじ】
おさんぽしながら、いろんなものを見つけます。まるで宝物を見つけた時のような嬉しそうな表情は、天使のようにかわいいのです。子どもの目線におりて、一緒にいろんなものを見つけてみましょう!
2歳~
 
【読み方アドバイス】
「てくてくてく…」のところは、足踏みしながら読んであげましょう。おさんぽ気分が味わえますよ。
 
 
 
「絵本のひろば」に来ませんか?

広島 蔦屋書店では月1回「絵本のひろば」を開催しています。この絵本がすごく好き、小さいころのエピソードや思い出、子どもにぜひ読んであげてほしい!など、絵本について何でもおしゃべりしませんか?話をするのはちょっと…と思ったら聞くだけでも大丈夫!絵本好きの人、一緒に楽しい時間を過ごしましょう!

 
■ 広島 蔦屋書店  絵本のひろば29
5月20日(火)11:00~12:30
1号館2F ワークショップテーブル
詳細はこちら
 
 
【プロフィール】
宮本陽子(みやもとようこ)
Kidsコンシェルジュ
保育科卒業。保育士として広島市の保育園に勤務。
21年勤続の後、保育士時代に毎日読み聞かせをして培った絵本の知識を、リアルタイムに子どもたちそして親たちへ伝えられたらと思い、2017年広島 蔦屋書店に入社。入社してからも「へいじつのよみきかせ」で平日は毎日1日1回、ほぼ毎日絵本を読んでいる。
「0歳から就学前の子どもたちの好きな絵本」、「親が子どもにぜひ読んであげてほしい絵本」、「おとなの気持ちを癒す絵本等」等、多様な児童書というジャンルのなかでも特に「絵本」が持つ魅力を提案し続けている。
 
 

 
こちらも合わせてお読みください。
 
 
広島 蔦屋書店 kidsコンシェルジュ 宮本 陽子
 
 
  • 時間 13:30~13:45
  • 場所 1号館2F キッズスペース
  • 参加料 無料
  • 予約 不要
  • 講師 広島 蔦屋書店 Kidsコンシェルジュ
  • 問い合わせ 広島 蔦屋書店 082-501-5111

イベントスケジュール

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