【広島 蔦屋書店】児島ジーンズストリート
ジーンズが大好きだ !!!
(広島 蔦屋書店 コンシェルジュ江藤)
1975年生まれの私は、ちょうどアメカジブームど真ん中世代。
国産レプリカジーンズ全盛期で、エビス、ドゥニーム、フルカウント、などなどが流行っていて、やれ大戦モデルだ、XXモデルだ、66モデル、だのと盛り上がっていました。
あの頃は、公園の砂場でジーンズを履いたまま足を埋めて砂をこすりつけたり、風呂にジーンズを履いたまま入って軽石でこすったり、涙ぐましい努力をして最高の色落ちをめざしていましたね・・・懐かしい良い思い出です。
そんな私も年をとり、股上浅め、生地もゴツゴツ、膝が出ないように気を使って履く。ようなジーンズはちょっとめんどくさい。
ファストファッションのお店では、やたら安くて、柔らかくて、なんならストレッチ素材のジーンズが売っている。ウエストにゴムが!入っている。股上深くてお腹も冷えない。これでいいんじゃないかなとか思ったりもするわけですよ。
でも・・・
いや!それでもいいけど、こだわることも忘れたくはない!
というわけで、若かりし頃大好きだったジーンズの世界は今どうなっているのか。
早速、国産ジーンズの聖地といわれる、岡山県児島に行ってみましょう!
とりあえず現地に行きお店を見て、商品に触れなくてはなにもわからないだろうと、例によって全くのノーアポでの飛び込み営業の旅です。いかついお兄さんに相手にされなかったり、もしや機嫌を損ねて怒られたりするかもしれぬと覚悟を決めて飛び込む準備をいたしまして、お店をまわってみることにしたのです。
イチかバチかのガチンコ勝負、アポなし営業旅の結果。
素晴らしいジーンズとの出会いと、素晴らしい人たちとの出会いを得ることができたのです。
親切な皆様は、突然訪れた変な書店員の私にたくさんの事を教えてくださいました。その中で知った児島の特徴をお伝えします。
私の個人的な印象なのですが、ジーンズの聖地というと、デニム生地をたくさん作っているところなのかなとぼんやり思っていました。しかし、児島は生地というよりは、縫製技術のレベルの高さで昔から有名だったそうです。
また、昔、小学校の社会の時間に習った言葉に「家内制手工業」というのがありましたが、まさに児島がその町でした。
それぞれの普通の家で、分業制で、あそこの家ではここを縫う、あそこの家ではこの工程、というふうに家を渡り歩いて製品が完成するそうです。
なので、普通の家に大きなミシンがあったり、大量の生地や糸があったり、とかそういうのが普通らしいです。
また、あるショップでは腕のいいデザイナーがいるからぜひ会ってみたら、と紹介してくださって、その方を訪ねて工場も見学してきました。
その工場では、海外から日本に働きに来ている方を積極的に雇い入れて、外国人の方も働きやすいようにしながら、児島の技術を伝えることにも力を入れていらっしゃいました。
ただ、海外から働きに来ている方は、ある程度日本で働くとまた母国に帰られるので、技術の継承ということでは、難しい面があるということでした。
せっかくの児島の技術は、若い世代へ受け継いでいかなければならないのですが、日本人の若手の工場での働き手が少ない、海外からの働き手が多く勤めているなど、様々な問題から簡単にはいかないようです。
地域の技術や産業など素晴らしいものがたくさんあるにもかかわらず、廃れてしまうことが多い現状ですが、ほんの少しでも自分にできる範囲でも、応援できることはあるのではないかなと考えたりもしました。
そんな素晴らしい町、児島には、「児島ジーンズストリート」というジーンズのショップが集まっている、最高の場所があります。
そこには、かっこいいマンホールがあったり(今回のフェアのポスターに使いました)ジーパンが道に吊るしてあったり、自販機がインディゴブルーに染められていたり、ジーンズバスが走っていたり、ジーンズ好きには夢のような場所なので、皆さん行ってみて下さい!
まさに本物!一生モノの1本に出会える場所です!
今回のフェアにご協力いただいたお店のざっくりとした簡単な紹介もしておきますね。
順不同でご紹介します。
1「カミカゼアタック」
男らしい!カッコイイ!しびれる!ジーンズを作っている男気あふれるメーカーです。
履き込んで履き潰して、自分だけの一本に育てたい。
2「BLUE RECORD(S)」
家族で着ることのできるオリジナルジーンズを販売するお店。男性も女性もお子様もトータルでコーディネートできます。すごく雰囲気のいいお店と商品です。
3「桃太郎ジーンズ」
いわずとしれた世界の桃太郎ジーンズです。児島オリジナルで世界と戦っているブランド。やっぱり1本は持っておきたい。履けばわかる特濃デニムの15.7オンス。
4「SAIO」
ファクトリーブランドによる直売店。ゴツゴツしたジーンズはちょっと、という方もご安心、児島の縫製技術で、柔らかい履き心地抜群のカジュアルパンツも作ってます。
5「JEANZOO/kojima market place」
デニムを使った雑貨類を見たければ、このお店を見れば大丈夫!いろんな物が見つかります。可愛い雑貨や渋い一点物など、宝探し気分で楽しくお買い物ができます。
6「CUMO」
デザイナーが作るオリジナルブランドのエプロン。機能性を追求して作られた形は、デザイン的にも素晴らしく、まさに機能美の塊といった印象。本物をあなたに。
世界に誇るべき、児島の技術、現地でも見てもらいたいのですが、広島蔦屋書店内にもジーンズストリートの空気を再現するために努力しました。
ぜひお店に来て頂いて、児島のジーンズを体感してください!
(試着室もご用意しております)
- 期間 3月27日(火) - 5月9日(水)
- 場所 2号館1F 広島 蔦屋書店