【京都岡崎 蔦屋書店】現代アートの「縁」をつなぐ発信拠点として、アートスペース「GALLERY EN」が7⽉8⽇(⾦)にオープン

アート
2022年07月08日(金) - 07月25日(月)

Interval of time #3 2016 mixed-media Silkscreen Acrylic,Canvas,and Wood Panel H1800 × W2280 × D50 mm ©Keizo Kioku

 

 

京都岡崎 蔦屋書店(京都市左京区ロームシアター京都 パークプラザ1階)は、店内にアートスペース「GALLERY EN」をオープンいたします。全⻑9mの⽩壁スペースを新たに設け、国内若⼿アーティストを中⼼とした作品に出合う場とし て、アートに親しむ⼈々との「縁」をつないでまいります。その第1回として、増⽥将⼤による個展「散在し接続されて いる」を7⽉8⽇(⾦)より開催します。

 

  • 現代アートを中⼼に紹介するアートスペース「GALLERY EN ウォール」が誕⽣

京都岡崎 蔦屋書店は、国内の若⼿現代アーティスト作品を中⼼にご紹介する、アートに親しむ⼈々に向けての新たな発 信拠点として、アートスペース「GALLERY EN」をスタートします。

オープン以来、京都岡崎 蔦屋書店では⾝近に芸術・⽂化を味わえる岡崎の環境を活かして、京都の伝統⼯芸品と注⽬す べき若⼿アーティストを紹介してまいりました。 書店とシームレスにつながる「GALLERY EN」は、作り⼿が作品に込めた思いや技術を表現し、お客様にお伝えする空間です。アートや伝統⼯芸品を通して、店舗のコンセプトでもある「こころを動かすものとの出合い」を体感していただき 、多くの⼈が⾏き交う京都岡崎の地で、⼈と⼈、⼈とアートがつながってたくさんの縁が⽣まれる場所になるようにとい う思いを込めています。

「GALLERY EN」は、⽇本の⼯芸品や⺠藝品を紹介する既存の展⽰スペースを「EN シェルフ」、このたび新設する全⻑ 9mの⽩壁は「EN ウォール」として、京都をはじめとした国内で活動する現代アート作家を中⼼とした作品を展開していく予定です。

 

「ENウォール」イメージ

 

  • 第1回は、初代CAF賞最優秀賞を受賞した増⽥将⼤の個展

初回を飾るアーティストは、1991年⽣まれの増⽥将⼤。時間と空間をキャンバスに封じ込めた独特な作品を作り出すアーティストによる個展「散在し接続されている」を、7⽉8⽇(⾦)より開催いたします。


増⽥は2020年、東京藝術⼤学⼤学院美術研究科博⼠後期課程修了。学⽣時代の2014年、若⼿アーティスト育成を⽬的とする現代芸術振興財団のアートアワード「CAF賞」の初代最優秀賞を受賞、2017年には上野芸友賞を受賞するなど、東京藝⼤在籍時より精⼒的に作品発表を続け、アーティストとしての評価を着実に重ねてきました。
版画の技法を応⽤し、撮影した⾵景の画像をその⾵景に投影し、また撮影するというプロセスを反復し、つくられたイメージをさらに、シルクスクリーンで多重に刷り重ねることで⽣み出される増⽥将⼤の作品は、我々の⽣きる時間が、まるで連続する映画フィルムがひとつのコマに畳み込まれたような不思議な時間の感覚や、実像と虚像がないまぜとなった独特なヴィジョンを表現しています。
増⽥にとって京都で初の個展となる本展覧会では、新作を含めた近作群を発表します。増⽥将⼤のリアルでアンリアルな作品世界をぜひご⾼覧ください。

 

増⽥将⼤

 

  • アーティストステートメント

「散在し接続されている」

私の制作プロセスは、ある場所を撮影し、その画像を同じ場所にプロジェクターで投影し、また撮影する。この⼯程を複数回繰り返し⾏い、残像を残すようにイメージを連続させる。といったものである。

これまで同じ場所に過去のイメージを重ねることで時間の連なりを表現してきた。 それは、その場所が持つ意味を時間の経過とともに作品として表出させたかったからである。

茨城県の⾃⾝のアトリエから始まり、オフィスビル、乗⾺⼩屋、古城、⼭林、⼩島、などの個⼈性の強い場所からパブリックな場所まで国内外のさまざまな地で撮影を繰り返してきた。制作当初は、それぞれの地に固有の時間や物語があるように感じていたが、出来上がった作品群を俯瞰して⾒たとき、全ての作品に共通の時間軸を感じた。

これは作者が同じであれば当然のことのようにも思うが、それぞれの作品はモチーフとなる場所も、制作されたタイミン グも違う。⼿法や素材が同じであることに加え、作品に映る場所はバラバラな瞬間でありながらも制作を経て共通性を帯びてくるように思える。

私が訪れて撮影したそれぞれの場所同⼠が、制作を通して接続されるように、我々の⽣きる昨今の時代において、時間の 使い⽅や、価値観など、散在している多様なあり⽅が強調されるばかりでなく、些細なことをきっかけにそれぞれが接続されていたと改めて感じたことから今回の展⽰タイトルを「散在し接続されている」とした。

増⽥将⼤

 

  • 販売について

京都岡崎 蔦屋書店 店頭にて7⽉8⽇(⾦)10:00より販売を開始いたします。

また、オンラインアストア(OIL by 美術⼿帖)でも同期間に販売いたします。

https://oil.bijutsutecho.com/gallery/1022

※作品はプレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。

 

  • 展⽰詳細

増⽥将⼤ 個展「散在し接続されている」

期間|2022年07⽉08⽇(⾦)〜7⽉25⽇(⽉)

会場|京都岡崎 蔦屋書店 アートスペース「GALLERY EN ウォール」

主催|京都岡崎 蔦屋書店

お問い合わせ|075-754-0008(営業時間内)

特集ページ|https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/event/art/27185-1723110611.html

※展覧会終了⽇は変更になる場合があります。

 

 

  • プロフィール

増⽥ 将⼤

1991年 静岡県出⾝

2020年 東京藝術⼤学 ⼤学院美術研究科 博⼠後期課程 修了

2017年 東京藝術⼤学 ⼤学院美術研究科 油画・技法材料研究室 修了

2014年 東京藝術⼤学 美術学部 絵画科油画専攻 卒業

【個展】

2020年 「TIME TO CONVERGE」MARUEIDO JAPAN(東京・⾚坂)

2019年 「Scattered time」銀座 蔦屋書店(東京・銀座) 「A village of stories」GALLERY KUROgO(⾹川・⼩⾖島)

2018年 「Masahiro MASUDA 2014 - 2017」MARUEIDO JAPAN(東京・⾚坂) 「 Momentʼ s」GALLERY MOMO Ryogoku(東京・両国)

2017年 「Interval of Time」un petit GARAGE(東京) ほかグループ展など多数

【主な賞歴】

2017年 上野芸友賞受賞

2015年 TERADA ART AWARD⼊選

2014年 CAF ART AWARD⼤賞受賞 など 【パブリックコレクション】

2014年 公益財団法⼈ 現代芸術振興財団 前澤友作コレクション

 

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