【広島 蔦屋書店】はだになじむもの

フェア・展示
2号館1F 広島 蔦屋書店 2019年08月26日(月) - 10月09日(水)

お取り扱いショップ詳細はページ内、下部をご覧ください。

 

わたしたちはいろいろなものに囲まれて、毎日を過ごしています。

身につけるもの、道具や家具、食器。

 

自分にあったものに囲まれて暮らすほうがよいに決まっています。なんでこれ買ったんだろう、という失敗を重ねながら、少しずつ自分の好みがわかってきて、また、等身大の自分というものもわかってきて、自分にあったものを選択できるようになります。

 

自分の好みと自分にあうが合致するもの。豊かな生活のひとつは、そうしたものをひとつひとつ増やしていくことかもしれません。

 

もちろん、そうしたものには作り手の思いがこめられています。使う人のことを考えて、ていねいに作られているからこそ、愛着を持って長く使い続けたい。

 

それは、身につけるものでなくても、「はだになじむもの」と言えると思うのです。はだになじむ道具。はだになじむ家具。はだになじむ食器。

 

 

いままでは、「もの」の話だったのですが、ことばにも、自分にあうことばがあると思うのです。そう、肌になじむことばです。

 

多くの人にあてはまる、肌になじむことばは、方言でしょうか。

自分の育った土地の人が書いたことば。そこには、読者と同じ生理があります。方言で書かれていなくとも、そこに同じリズムを感じるのです。

 

わたしにとって、それは、官能小説の大家、団鬼六さんのことばです。団鬼六先生は関西のご出身です。

以下に紹介する鬼六先生のエッセイ。「くず屋さん」。人生のどうしょうもない場面。惚れた女性をママにして、バーを出店させるも、ママがバーテンダーと数ヶ月分の集金を奪って駆け落ちしてしまう。店の従業員のためにも金策に走らないといけない。そん中お店に入ってきた馴染みのくず屋さんと将棋を指し始めてしまう。そんなことやってる場合じゃないのに。ところが、まさかそのくず屋さんが大金を貸してくれるのです。

 

「おそらく長い間、食う物も喰わず、コツコツ溜めこんだ金だと思われる。それをあんたなら信用出来るといってポンと卓の上に置く事が出来るこのくず屋はただものでない事はたしかだが、私はただものであるから、そんな金うけとれるか、とくず屋に突っ返すことが出来ない。突然、こんな奇蹟が生じて急場が救われた事に有頂天になってしまった事はたしかである。」

(『牡丹』幻冬舎)

 

この文章のリズムとユーモア。いいなあ、と思います。そして、鬼六先生の上品な文章はあこがれです。

 

もうひとつ肌になじむことばというと、オーソドックスな文体の文章でしょうか。奇をてらった文章や難解な言い回しを含まない、ふだんづかいの言葉で書かれた文章。

 

例えば、哲学者の鶴見俊輔さんのことば。哲学者のことばというと、難解な術語が頻出し、「何か」を言いたいと思うのだけれど、それは何?というようなこともあります。鶴見さんのことばは文章としては、とても読みやすく、難解な言い回しなどはありません。でも、わからない。ゆっくりと味読したくなる。それこそが哲学者のことばだと思うのです。

 

「一度だけの使用に耐える言葉」というテーマで書かれた鶴見さんのことば。

 

「ある母親のことを聞いた。こどもが盗みをやめない。そのこどもに、こう言った。

『盗みなさい。そのあとで、わたしにしらせて』

しらされるたびに、母は歩いていって、盗まれた相手につぐないをしたという。

「盗みなさい。」

これはこのこどもに対するこの母の一回かぎりの状況から出てきた言葉だ」

(『神話的時間』・熊本子どもの本研究会)

 

盗むな。ではないのです。まったく、難しいところのないこの文章。でもわからない。もちろんこの後に文章は続き、説明はされているのですが、それでもわからないのです。

 

肌になじむことばをみつけたら、その作家の本をすべて読みたくなります。それはとても幸福なことです。

 

 

肌にあうもの。肌にあうことば。

それはひとそれぞれで異なります。

ぜひ探しにいらしてください。

 

 

 

 

【お取り扱いブランド】

サブロウ

 

1976年 滋賀県うまれ。身近に琵琶湖があり、さまざまな表情を見せる姿に魅了されていました。彼の重要なモチーフの一つに「水」があるのは必然かもしれません。
1996年よりドイツにてワイン関係の仕事をする。在独中に訪れた、ベルリンにあるガラスブロックで建てられた、教会に感銘を受ける。2000年 帰国後、富山に移住して翌年より富山ガラス造形研究所でガラスを学び、卒業後は、アート作品を中心にさまざまなイベントに参加。その後、アートからインテリアに興味が移り、2005年頃よりクラフトに興味をもち、本格的に器制作に取り組む。
作家というよりは職人に近い考え方で製作に取り組んでいるアイテムは、普段の日常の中で使ってほしいという思いで制作されています。

水をモチーフにしたデザインは、独自の技法で作れています。「透明感」と「温かみ」の2面性を感じられるガラス食器です。ぜひこの機会に手で持って感触を感じて下さい。

 

 

阿部慎太朗    数量限定 ※完売いたしました。

 

割れても欠けても食卓や暮らしの中で使ってもらえるような。

100年後アンティーク食器として流通できるものを目指しています。

 

※販売についてのご案内

 

 

trippen

 

1992年にドイツ・ベルリンのアートギャラリーで靴職人マイスター資格を持つミヒャエル・エーラーと、ファッションデザイーナとして活躍していたアンジェラ・シュピーツの2人によって木製靴を展示する事からスタートしたブランドです。

trippenの名前の由来は『よちよち歩き』という意味です。昔の貴婦人は雨の日に靴が汚れないように靴を履いた上からサボのような木靴を履いて“よちよち"歩いていました。trippenが最初に発表した『履けない木のサンダル』のコレクションが、この木靴をイメージしています。

trippenの商品は人間工学に基づいた履き心地の良さを追求し、1足1足手作業で丁寧に作られています。人体構造学上、身体に最も良い作りでありながらファッショナブルかつシンプルなシューズで今や傑作靴として世界中で賞賛を得て、日本ではファッション感度の高いヤングからミドルまで幅広い支持を得ています。

 

 

古道具チクタ

 

当店は古道具チクタと申します。

古道具の買取と販売をしております。    

       

長い間、人の手で使われてきたからこそ感じられる、暮しへの愛着や愛情、奥深さ。月日をともに積み重ねたくなるような「古いもの」をたくさん集めております。

 

 

caqu

 

2006年、caquはたった2つのデニムでデビューしました。

以来、ヴィンテージに忠実なもの、社会貢献できるもの、りんごと同じ重さのジーンズなど、コンセプトにとらわれず、本当にいいと思えるウェアを追求しています。

 

 

figfigue

 

毎日の生活にリネンをプラスしてみませんか?

上質なヨーロッパリネンの生地をたっぷりと使用したキッチンクロスは、吸水性・速乾性に優れており清潔にお使いいただけます

ランチョンマットやハンドタオルとしてもおすすめです

リネンには素材特有の毛羽立ちがありますが、お洗濯をくり返していただくと毛羽は少なくなり、生地は柔らかな肌触りになります

天然素材のやさしい風合いをお楽しみ下さい

 

 

kodamari

 

生活に取り入れやすく飾りやすい、

そして、少し気分が上がるドライフラワーアレンジをご提案しています。

花のある暮らしを 身近に楽しめますように。

 

製作に集中できる居心地のいい場所。

レトロなビルの4階にアトリエ兼shopをオープンしました。

 

お子様連れのママたちも気軽に参加できるワークショップや

どなたでも気軽にお買い物が楽しめる空間になっています。

 

 

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  • 期間 8月26日(月) - 10月9日(水)
  • 場所 2号館1F 広島 蔦屋書店

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