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TOMORROW AND TOMORROW AND TOMORROW by Peter Funch(ピーター・フンク) 写真集
販売価格:¥12,500 (税込 ¥13,750)
取扱店舗:銀座 蔦屋書店
ストリート写真をルーツとする写真家ピーター・フンクによる、NYの日常を捉えた2つのプロジェクトを1冊にまとめた本書。パノラマ合成写真を用いて人間の類似性と集団行動に焦点を当てた「Babel Tales」。マンハッタンの朝のラッシュアワーにおける通勤者の習慣を長期にわたり記録した「42nd and Vanderbilt」を収録しています。
作者はキャリアの初期から、都市空間における人々の驚くべき状況や偶然のように見える出会いを捉えた、ストリートフォトグラフィーを基盤とした写真シリーズで観客を魅了してきました。決定的瞬間を捉える細部への鋭い観察眼によって、作者は一見スナップショットのように見える写真を生み出しますが、それらは実際には長年にわたる緻密な観察と精密さの賜物です。
「Babel Tales」は2006年から手がけられ、2024年に完成しました。このシリーズは、時間と空間が融合した非凡な瞬間を捉えた、今や象徴的な写真で構成されています。2007年から2016年にかけて制作された「42nd and Vanderbilt」では、マンハッタンの朝のラッシュアワーを日常的に観察。作者は同じ街角から、繰り返される行動や習慣を何年も記録し続け、都市生活の混沌の中での人間の行動を捉えた魅力的な肖像を描き出しました。
この2つのシリーズは、個人と集団の関係性を力強く視覚的に探求する作品群です。「Babel Tales」が集団的な瞬間と重層的なナラティブを描く一方、「42nd and Vanderbilt」は個人とその日常の儀式に焦点を当てています。個人と集団、そして自己と社会の間にある緊張関係、加えて、権力構造と監視について考察を促すこれらのシリーズは、現代において特に意義深いといえるでしょう。
作者の印象的な写真は、現代特有の分断しようとする力に対抗し、結束と繋がりのテーマを伝え続けています。同時に、見知らぬ視線にますます監視されていると感じる私たちの在り方を掘り下げます。写真家の役割は中立ではなく、作品を通じて”これらの写真は、私たちが以前気づかなかった何を今日明らかにしているのか?”ということを問いかけます。
本書には、「コペンハーゲン大学(University of Copenhagen)」教授のメッテ・サンドバイ(Mette Sandbye)、デンマーク人建築家のアネ・コルツェン(Ane Cortzen)、作家であり美術史家のウィリアム・ピム(William Pym)、ギャラリストのイェスパー・エルグ(Jesper Elg)、そして国際的に著名な作家のダグラス・クープランド(Douglas Coupland)とポール・オースター(Paul Auster)による寄稿を収録。
さらに、作者が直接手掛けた実験、メモ、ドローイング、コラージュといったアーカイブ資料や制作過程の資料を特集した章も収録。これらの作品は一体となり、「Babel Tales」と「42nd and Vanderbilt」の背景にある制作過程を記録した視覚的、かつ概念的なタイムラインを形成しています。
本コレクションは各シリーズの個性を際立たせるだけでなく、監視、権力構造、公共空間における個人の役割といった複雑なテーマに深く切り込む共通の特性を浮き彫りにします。日常生活への新たな視点を提供し、個人と集団の関係性について意義ある対話を促す1冊です。
発売日
発売中
品番GART13501W-9788785336002
製品仕様
300 x 230 mm/256p/ハードカバー
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