本を開いて　旅先の空気を感じよう　-コンシェルジュ文庫-　粕川ゆき　人気順

本を開いて　旅先の空気を感じよう

本の面白いところの一つは、その本に描かれている世界に、まるで自分が居るかのような空気を感じられるところ。今回は、それをより強く味わえるような旅にまつわる本、読めば読むほど、いつか実際に訪れてみたくなる本を選びました。お家の中なのに、ふとその場の音や匂いまでしてくるような……。ぜひ体感してみてください。

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粕川ゆき（かすかわ・ゆき）
二子玉川蔦屋家電　アートコンシェルジュ

スポーツメーカーに勤務したのち、学生時代から通っていた書籍と雑貨の複合店に転職。その後、自ら立ち上げた店舗のない本屋「いか文庫」の活動も行いながら、都内独立系書店の店長となり、4月から二子玉川蔦屋家電に。本の楽しみをあらゆる方法で伝えたい一心で、日々邁進中です。

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アラスカ　風のような物語

星野道夫/著　小学館

アラスカに魅せられて移住した写真家、星野道夫の著書の1つです。星野さんは文章だけでもはるか遠い地へ誘ってくれますが、この本はご自身が撮影された写真もメインになっているので、文字から、視覚から、両方を思い切り堪能できます。圧巻の自然、動物たち、暮らす人々、皆が自分の間近にあるような気さえしてきます。
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かわいいロシアのA to Z

井岡美保/著　青幻舎

ロシアがかわいい！にあふれた愛おしい国だということを教えてくれるこの本。幻想的でノスタルジックな雰囲気に魅せられ何十回と訪れている著者が、雑貨や建築物、そして街の風景や暮らしなどをたくさんの写真とともに紹介してくれます。デートはお互いをよく知るために散歩が多い…なんて豆知識も楽しめます。
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沖縄文化論―忘れられた日本

岡本太郎/著　中央公論新社

芸術家・岡本太郎が、パリ留学中に民俗学も勉強していたこと、ご存知ですか？あのアバンギャルドな作品を作る顔とはまた別に持っていた「日本人とは何か？」という強い意識。そこから生まれた、沖縄への熱い、恋とも呼べるほどの思い。リゾート地と括るには勿体なさすぎる、沖縄の空気を感じてください。
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絶品！シンガポールごはん「家族のレシピ」公式グルメブック

橘豊/著　大和書房

10代をシンガポールで過ごした著者が、ガイドブックに載っていないシンガポールローカルフードを紹介した1冊。周りのアジア諸国の味が融合していることもあって、驚くほど豊富なメニューがぎっしり。その料理や風景を見ていると、お腹が空くのはもちろん、美味しそうな匂いまで漂ってくるような気が…。
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東京でお酒を飲むならば

甲斐みのり/著　祥伝社

著者が選んだ、お酒だけでなくお店を楽しむために書かれたこの本は、2011年に出版されたものを2019年に文庫化した1冊。中には閉店してしまったお店もありますが、ガイドというより、これらの酒場に1人でひっそり訪れているような空気を感じられるので、自宅で飲みながら読むのがオススメです。
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