本を開いてアーバン・アウトドアの発見　-コンシェルジュ文庫-　北村知之　男性人気順

蔦屋書店,コンシェルジュ文庫

本を開いて　アーバン・アウトドアの発見

都会の限られた時間と空間の中でも、自然との共生を満喫するライフスタイル、アーバン・アウトドア。
バックパックを背負って郊外に出かけなくても、近所への散歩や、通勤の途中、ただ部屋の窓を開けてみるだけで、街中にも心地良い景観をを発見できる。一本の雑草や一羽の鳥、一片の雲や一陣の風の価値を感じること。本が教えてくれる、都市生活を豊かに生き抜くヒントとメッセージを紹介します。

#07

梅田蔦屋書店,コンシェルジュ,北村知之

北村知之（きたむら・ともゆき）
梅田蔦屋書店　文学コンシェルジュ

1980年神戸市生まれ。ナショナルチェーンの大型書店、駅前にある町の本屋、創業100年の老舗書店、雑貨併売・カフェを併設のセレクトショップと、さまざな業態の書店勤務を経て、2018年に梅田蔦屋書店へ。好きな作家は、チェーホフ、山田稔、藤沢周平。影響を受けた作家は、安田謙一と荻原魚雷。好物はコーヒーと豚汁。好きな野球選手は、クリス・ジョンソン（広島カープ）。定年したら自分で本屋「ブックスキタムラ」を開業したいと思っています。

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街と山のあいだ

若菜晃子/著　KTC中央出版アノニマ・スタジオ

いつも変わらず日々の暮らしの隣にある、山の風景。山に親しみ、自然を身近に感じるひとの人生は、つねにその記憶とともに積み重ねられていく。落ち着いた静かな文章で、山の魅力と自らの喜びをスケッチする、良質なエッセイ集。ペーパーバックサイズ、淡いグリーンのクロス装のブックデザインも美しい。
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串田孫一緑の色鉛筆

串田孫一/著　平凡社

哲学者、詩人、随筆家、画家、そして登山家など、複数の顔をもつ才人・串田孫一は、自らの思索の拠り所として山や自然に親しみました。日常の些細な出来事に着目して発想をひろげ、問を深めていく様子は、考えること、知ることの主体性をスマホに奪われてしまっている、私たちの視野を揺さぶります。
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星戀

野尻抱影/随筆　山口誓子/俳句　中央公論新社

古今東西の星名を調べ尽くし、星と星座に和名をつけた野尻抱影。戦後の新興俳句運動を導きながらも、たび重なる療養生活のなかで、星を眺めることに慰めをえた山口誓子。誓子が詠んだ星の句に、星の文人の抱影が随筆を重ねながら、夜空の四季を巡る。泡立つ気持ちを落ち着かせてくれる、涼やかな一冊。
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羊飼いの暮らし　イギリス湖水地方の四季

ジェイムズ・リーバンクス/著　早川書房

厳しく古典的な生活と現代社会のはざまで揺れながら生きる、現代の羊飼い。受け継がれてきた伝統、土地に根差した出自、そこに帰属することの誇りと喜び。豊かな土地の美しい四季の移ろいの中で、不変に続く日常の尊さ。小さな世界の大きな価値観に圧倒され、なんだか謙虚な気持ちでシーンとなります。 >>詳細を見る

ウォークス　歩くことの精神史

レベッカ・ソルニット/著　左右社

歩きながら考える。ただの移動手段が、どうして思索や想像という営みを伴ったのか。様々なジャンルの学問、芸術を渡り歩き、あらゆる視点から「歩くこと」を考察。ほとんど意識すらしないありふれた行為と、壮大な人間の精神と歴史の結びつきに迫る。いや、ただの散歩じゃない、哲学してるんだって！
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