【 広島 蔦屋書店】アルフレド・ジャー 視点の先にあるもの

2号館1F アート平台 2023年07月11日(火) - 09月21日(木)
 
世界最初の被爆地である広島市は、世界の恒久平和と人類の繁栄を願う「ヒロシマの心」を美術を通して世界へ訴えることを目的とし、1989年にヒロシマ賞を創設し、3年に一度授与してきました。
広島 蔦屋書店では、第11回ヒロシマ賞の受賞者であるアルフレド・ジャーと、広島市現代美術館で開催される、アルフレド・ジャー展をご紹介します。

アルフレド・ジャーは、1956年チリ・サンティアゴに生まれ、チリ大学を卒業後、82年よりニューヨークを拠点に活動をしています。 彼は、ルワンダ虐殺を取材した《ルワンダ・プロジェクト》(1994〜2000)をはじめ、戦争や政治腐敗、社会的不平等といった現代社会の問題を意識させる映像作品やインスタレーションを多く発表しています。

日本では、1995年の被爆50周年記念展「ヒロシマ以後」(広島市現代美術館)に参加し、ヒロシマのための作品を制作しました。他にも、2013年には、東日本大震災と福島の原発事故の問題に関心を寄せた作品を発表しています。

彼は、各地の人権侵害や社会的不公正などに関して、綿密なリサーチを長い時間をかけて行うジャーナリスティックな視点を持ち、深い洞察を重ねアート作品に発展させています。

今回のフェアでは、日本で初めての本格的な個展となる広島市現代美術館の受賞記念展にあわせ、アルフレド・ジャーを始めとする、ジャーナリスティックな視点の先に生まれたアートに関する書籍とともに展開いたします。
 
広島 蔦屋書店 アートコンシェルジュ 犬丸
 
 
 
ヒロシマ賞について
 
ヒロシマ賞は、美術の分野で人類の平和に貢献した作家の業績を顕彰し、世界の恒久平和を希求する「ヒロシマの心」を現代美術を通して広く世界へとアピールすることを目的として、広島市が1989年に創設したものです。3年に1回授与されるこの賞は過去10組のアーティストが受賞しており、2018年には、第11回目の受賞者にアルフレド・ジャー(1956年生まれ、チリ・サン ティアゴ出身、ニューヨーク在住)が選ばれました。
2020年に予定されていた第11回ヒロシマ賞の授賞式と受賞記念展は、コロナ禍により延期となり、美術館のリニューアルオープンを経て、2023年夏に開催されます。
 
広島市現代美術館
 
 
アルフレド・ジャーについて
 
 
アルフレド・ジャー Photo by Jee Eun Esther Jang
 
アルフレド・ジャーは、世界各地で起きた歴史的な事件や悲劇、社会的な不均衡に対して、綿密な調査と取材にもとづくジャーナリスティックな視点をもって対峙。公共の場での作品の提示や、写真、映像そして建築的な空間造形を伴った五感に訴えかけるような美しいインスタレーションによって、社会的、政治的、人道的な問題を人々に伝えてきた作家です。
これまでの40年近くにわたる作家活動においては、ヴェネチア・ビエンナーレやサンパウロ・ビエンナーレ、ドクメンタなど数々の国際美術展に参加し、また世界各地の美術館で個展を開催するなど国際的に活躍してきました。
 
 
 
 
 
 《Music (Everything I know I learned the day my son was born)》2013
 
第11回ヒロシマ賞受賞記念
アルフレド・ジャー展
2023年7月22日(土)~ 10月15日(日)
広島市現代美術館
 
詳細はこちら
 
 
 
広島市現代美術館
 
  • 期間 7月11日(火) - 9月21日(木)
  • 場所 2号館1F アート平台

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