【5周年】19人のコンシェルジュ 竹岡[デザイン]
私と本、私と梅田 蔦屋書店
編集者として出版社で企画・編集していたこともあり、本は私にとって読むものであり作るものです。
単なる情報でなく物体として存在するので、紙の本は表現としての可能性が大きくそこにおもしろさを感じます。
編集者の頃、デザイナーさんと一緒に、たとえば、カバーの用紙にこれを選べば重厚感が出てリッチな雰囲気だねとか、表紙をめくったところに見返しを入れて中身と現実にワンクッション置くのも良いねなんて、作り上げていく時間は楽しかったですね。
梅田 蔦屋書店では、一冊ができあがるまでのそんなストーリーを想像しながら、この本のメッセージがお客様にいちばん届けられる棚はどこかを考え店頭に並べています。梅田 蔦屋書店が、本との最高の出会いの場でありますように。
梅田 蔦屋書店の5年間
日本には、優れたものづくり技術とそれを持つクリエイターがいます。知名度や仕事の規模は問わず、素晴らしいものや人をたくさんの方に直接紹介したくて、5年前、梅田 蔦屋書店のコンシェルジュという道を選びました。
味覚を視覚で表現するパッケージデザイナー。「早春の陽の光」や「初恋の思い出」を香りとして表現する調香師。戦争で焼け野原になった異国の地で世界一を目指す起業家など。
私が見て触れて感じた思いを、クリエイターの皆さまと、ときにはお客さまとご一緒に、5年の中でたくさんの方へお伝えする機会に恵まれたこと、とても幸せに感じます。日本は、世界は、感動にあふれています。これからも、自身が心動かされたものや人だけを、皆さまに提案していくことをお約束します。
梅田 蔦屋書店を代表する一冊
書籍名:『デザインのデザイン』
著者:原研哉 出版社:岩波書店
著者:原研哉 出版社:岩波書店
蔦屋書店のロゴやサイングラフィックを担当したデザイナー・原研哉さんの著書。トイレットペーパーなど日用品を例にデザインの役割をやさしく問いかけてくれます。谷崎潤一郎の『陰影礼讃』と合わせて読むと、思考がさらに深まって楽しいですよ。
コンシェルジュプロフィール
1977年和歌山県海南市生まれ。大学卒業後、印刷会社の制作部を経て、出版社・ワークスコーポレーション(現、ボーンデジタル)のDTP WORLD編集部に勤務。グラフィックデザインと印刷の専門雑誌「DTP WORLD」や関連書籍の企画・取材・執筆・編集などを担当する。2012年6月より中国上海市の日系広告制作会社にて、フリーペーパーの制作やオンラインメディアの企画・運営に従事。2014年帰国後は、梅田 蔦屋書店デザインフロアのコンシェルジュとして就業中。趣味は旅行とフィットネス。毎月ひとつ以上“人生初めての経験”ができるよう暮らしています。
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