梅田 蔦屋書店のコンシェルジュたち 渡邉[ワークスタイル]

※こちらのインタビューは2020年の5周年企画として行われたものです
 
私と本、私と梅田 蔦屋書店

私と本の出会いは小学生の頃、両親から図鑑を買ってもらった記憶があり、そのころは週刊漫画の全盛期で、貸本屋で借りていました。
中学生になり芥川龍之介全集や歴史小説「徳川家康」、「三国志」等を愛読。18歳の時に村上春樹「風の歌を聴け」と運命的に出会い、40年以上のファンです。この出会いが、まさか梅田 蔦屋書店と繋がるとは当時思ってもいませんでした。
 
前職から大きな転換ではありましたがお客様に商品や心を届ける事は共通しています。特に書店は文化の源泉であり、子供の時に本屋に寄って、本を見ながらワクワクして店内を回遊しているうちに1時間、2時間と経ったのを覚えています。
この感覚はリアル書店でしか味わえないと思います。それを体現できる梅田 蔦屋書店で仕事できる喜びと本の紹介を通してお客様との出会いに幸せを感じています。

ビジネス書を一人でも多くの方に届けて、良書を読んでいただき、ひとり一人が良識を身に着けて明るい世の中になる一助になれるように今後も提案を続けていきたいと思っています。未来の子供たちへ希望と勇気を届けるコンシェルジュでありたいと思っています。
 
 
 
梅田 蔦屋書店の5年間 

開店以来続けていることが3つあります。

1つ目は書籍の提案です。潮流にあったテーマを提案し続けることが一番大事です。特に最近は「SDGs」に力を入れて提案しています。未来の責任は今を過ごしている我々にあると感じています。「SDGs」を通して豊かな社会になればと思います。
 
2つ目はお客様とのコミュニケーションです。多くのお客様と出会い、コンシェルジュとして満足いただける接客ができているのか、まだ答えは出ておりません。これは日々お客様との出会いを通じて学び、実践する以外はないと思っています。何度も来ていただける雰囲気づくりを今後も目指していきます。
 
3つ目はイベント開催です。初めて開催したイベントは12名のご参加で、挨拶をしている私の写真を知人から頂き、自信がない表情でやつれている感じで写っていました。この写真を糧に手帳に入れて奮起しています。以来多くのイベントを開催してお客様に良いイベントだったと言われるようになりました。今後もお客様の価値に繋がるイベントの開催をいたします。
 
開店して5年となり、新たなスタートとしてお客様に満足いただけるお店にしていきます。
 
 
 
 
 
 
梅田 蔦屋書店を代表する一冊

 
        
 
 
書籍名:『世界は自分一人から変えられる』
著者:阪口竜也 出版社:大和書房
 
金沢工業大学の平本先生の紹介で阪口さんと出会い「SDGs」を意識した1冊です。SDGsが知られる以前から環境問題を重視して化粧品やカンボジアでの植林活動を通じてやってきたことが「SDGs」に繋がり、今では第一人者として講演会にて啓蒙活動をされています。その情熱が伝わる本です。
 
 
 
私を代表する一冊

 
       
 
書籍名:『生き方』
著者:稲盛和夫 出版社:サンマーク出版
 
稲盛さんの生き方や仕事に対する思いが伝わる1冊です。稲盛さんが得度され托鉢時におばあさんからお布施を頂いた時の章は涙が止まりませんでした。一流の経営者の前に人として何が大事か、生きるとは何か、を教えてくれました。後世に残る本です。
 
 
コンシェルジュプロフィール

1961年生まれ。1970年(9才)の時に大阪万博に10数回足を運び、2025年に再び開催予定、時の流れを感じる。大学を卒業後はサービス業、不動産業に9年、小売業(スーパー)に21年間と経験して憧れの本屋に53才で採用され、初めての業種で戸惑いや不安もありましたが、同時に採用されたコンシェルジュや社員の方に支えられてどうにか今日までやってこれました。お客様とコミュニティを大事にしたいと思い、Book&community「村上春樹読書会」を2015年9月より毎月開催し、計50回以上開催。2019年2月よりビジネス書版元5社様とワークスタイルカレッジ(WSC)を2か月毎にテーマを変えてビジネスパーソンに読んでほしい書籍を提案しています。1周年を迎えフェアとイベントも開催。2017年より「SDGs」のフェアを企画、2019年より認知度が上がり、同年7月には「SDGsカードゲーム」のファシリテーター認定を取得してワークショップを開催しています。お客様に寄り添ってご提案できるコンシェルジュを目指しています。
 
 
 
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