広島 蔦屋書店が選ぶ本 Vol.7

【蔦屋書店・村上のオススメ 『ぼくの鳥の巣絵日記』】

 

バードウォッチングならぬ…

鳥の巣ウォッチング⁈

 

鳥といえば、ツバメ、スズメ、カラス、カモぐらいしか知らなかった私が、この本と出会って、鳥(正確には鳥の巣)への見方が変わりました。

田舎道や山道を歩くときは、目線は木や草むらなどへとさまよわせながら、鳥、鳥の巣を求めてフラフラする私の姿は、まさしく生まれたばかりの雛鳥のように、危なっかしいかもしれません。

 

鈴木まもる作『ぼくの鳥の巣絵日記』は、私たちの身近にいる鳥と鳥の巣を観察した記録絵日記です。鈴木氏は1986年に伊豆諸島に移り住んでから、鳥の巣への興味が深まり、今では鳥の巣研究家としても知られるようになりました。

 

鳥の巣についての絵本や図鑑など多数出版されていますが、そんな中でも、この本はちょっと他とは違う味を出しています。鈴木氏の住む家のすぐ側で、鳥が巣作りをし、子育てをする様子が細やかに描かれており、ページをめくる度に日々成長していく雛鳥の姿や、四季の移り変わりを見ることが出来ます。これは、単なる記録日記ではなく、鈴木氏の鳥や鳥の巣を取り巻く自然環境全てへの熱烈な愛情の表現ともいえる作品なのです。

 

親子で、あるいは知人と、山や川へ遊びに出かけて、偶然にも鳥の巣に巡り会えたなら、是非、この本の事を思い出してほしいです。

 

この地上で生きている命の躍動を、時には意識して観察してみるのも、新しい発見があって嬉しいものです。

 

ただ今、広島蔦屋書店2階児童書フロア「鈴木まもる」コーナーにて展開中です。

 

 

<鈴木まもる氏の主な著書>

鳥の巣研究本としては、『ぼくの鳥の巣絵日記』講談社出版文化賞絵本賞受賞 『日本の鳥の巣図鑑259』『世界の鳥の巣の本』『ニワシドリのひみつ』産経児童出版文化賞受賞 (いずれも岩崎書店)など。奥様の竹下文子氏との作品としては、『黒ねこサンゴロウ』シリーズ 赤い鳥挿し絵賞受賞 『ピン・ポン・バス』『はしれ!パトカー』(いずれも偕成社)『せんろはつづく』シリーズ(金の星社)など多数。

 

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