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広島 蔦屋書店が選ぶ本 VOL.226『地球の歩き方ムー 異世界(パラレルワールド)の歩き方』Gakken

蔦屋書店・古河のオススメ『地球の歩き方ムー 異世界(パラレルワールド)の歩き方』Gakken
 
 
この本の顔を見て、黄色い表紙だから「地球の歩き方」?あの赤い字体は「月刊ムー」?と謎めく方々もいらっしゃると思います。
 
旅行好きで、好奇心旺盛な皆さんなら、この本の扉をきっと開けることでしょう。そこには歩き方的な世界各地の情報に加え、ムー的発想が随所に散りばめられています。今まで何となく歩いていた地には、遥か昔の人間の想像力や感性が今も息づいていることがわかります。
皆さんご存じの『地球の歩き方』といえば、1979年創刊当初はバックパッカーをターゲットにし、個人海外旅行本として発刊。各国の歴史や豆知識、交通アクセスや買い物の支払い方法等、情報量が満載です。しかしコロナ禍や世界情勢により、現地の情報収集が困難なため、今は多くのファンに情報更新をお待たせしている状態です。
そして『月刊ムー』、こちらも1979年創刊、奇しくも同じ年。オカルトやノストラダムスの大予言等、世界の不思議にチャレンジするスーパー・ミステリー・マガジン。多くの愛読者ムー民とよばれる方もいらっしゃいますね。信じるか信じないかは貴方次第、みたいな奇想天外な内容も興味を引き付け、現在に至ります。
 
この角度の違う二つの情報を、「旅をしよう!」というテーマのもと作られた本書には異世界へ入り込み、どんどんのめり込める内容が満載です。
 
バベルの塔物語では、言葉を通じなくすることで神様がイジワルした話。プラトンが書いた、空に浮揚する大陸「ラピュタリチス」はマゴニアを指し、高度な科学文明を有する風の神アイオロスが治めていた、という話。巨石構造物を築き海洋文明が花開いていた(歩き方的)、一方で、反重力装置のような超高度な技術を使い、宙に巨石を浮かべて運んだ(ムー的)話など。
 
謎は世界各国のみならず、日本国内にも、ここ広島県にも、比婆連峰のヒバゴン目撃情報や、ワクワク好きな人が注目する葦嶽山(ピラミッド)の巨石の謎等、わりと近くに存在します。
 
そして私たちは次の海外旅行のために、本書を片手に行先を決め、パスポートの準備を始めます。
準備といえば、本書末尾には歩き方的な現地情報に織り込められた、旅で使えるエスペラント語も本気で載せています。
ムー的に地球を飛び出し、地球外生命や超古代文明のミステリーを探る。信じるか、信じないかは現地でのお楽しみに。
 
 
 
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