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広島 蔦屋書店が選ぶ本 VOL.275『nice things.issue.71』情景編集舎

蔦屋書店・野津のオススメ『nice things.issue.71』情景編集舎
 
 
雑誌『nice things.』は2015年に創刊。2005年から発行していた美容・健康雑誌「ボディプラス(Body+)」の名称をナイスシングスに変更し、「生活に寄り添うこと」をテーマに掲げたライフスタイル誌でした。毎号発売を楽しみにいていた私の大好きな雑誌でしたが、発行元の破産により2020年4月号で休刊しました。それはとても残念で、出版業界の厳しさを改めて感じる出来事でした。
そんな中、出版社ミディアム(MEDIUM)の創業者 谷合貢氏が、『nice things.』の復刊に向けてクラウドファンディングを実施、復刊第1号が2020年10月上旬に発売されました。
 
今年の1月に発売された復刊第9号目となるissue.71の特集のテーマは「暮らすべく場所で、自分らしく Where you live your life.」。
いつの間にか “そこだけ”で考えてないだろうか?“ある枠”のなかだけで生きてないだろうか?“違和感のようなもの”が蓄積されてないだろうか?きっと誰もが「場所」を、それに「らしさ」を探し求めている。日々、心地いいと感じるものを。
 
いつか帰りたかった故郷、季節の移ろいを身近に感じられる街、時間をかけてじっくりと再生した古民家など、自分が最も自分らしく、気を張らず心地よく過ごしていられる場所に暮らし、そこで農業やカフェ、食堂など様々な営みをされている方々が美しい写真と読み応えのある丁寧な文章で紹介されています。
 
宮崎県・宮崎市に位置する、港を囲むように集落が広がる場所に立つ喫茶室「海と山のまにまに」。フランスで耳にした"いいワインは、みんなでわかち合いなさい”という言葉を胸にナチュラルワインと向き合う静岡県・静岡市「Cave LITRON」。 栃木・那須町の木立のなかで牛たちと共に生き、牛たちの鼻息や草を食む音、足音などをひとつひとつ大切に掬い上げる「森林ノ牧場」。選び抜かれた茶器たちと、急須によって異なる淹れ方のリズム、傾け方、感じる重みを肌の近くに感じさせてくれる茶室、大分県・別府市「hitofuki」など。
 
誌面を見ているだけで、ゆったりとした時間の流れと、人とのつながり、土地とのつながり、そして、とても静かで穏やかな温かさを感じます。
どこでどのように自分らしく生きよう、ということは誰もが節目節目で考えることでもあります。
気がついたら長くとどまっていたり、いつかここで呼吸をし生きていきたいと感じたり。
これからその場所を探していく方にも、自分らしく暮らしていく術を思索していきたい方にもページをめくっていただきたい1冊です。

 
 
 
 

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