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広島 蔦屋書店が選ぶ本 VOL.281『キーエンス解剖 最強企業のメカニズム』西岡杏著/日経BP

蔦屋書店・野津のオススメ『キーエンス解剖 最強企業のメカニズム』西岡杏著/日経BP
 
 
最近「キーエンス」という会社名をよく耳にします。
聞くところによると、キーエンスは、2020年に世界で最も幸福な企業ランキングで5位に選ばれるなど、社員の幸福度が非常に高い企業なんだとか。従業員の平均年収は1,000万円以上!めちゃくちゃうらやましい!!
 
いったいキーエンスってどんな会社なのでしょうか。その謎を解くべく、キーエンスの姿を「解剖」した書籍『キーエンス解剖 最強企業のメカニズム』を読んでみました。
 
キーエンスが成功している理由はいくつかあるのですが、その中でも最も興味深く読んだのは営業力。
キーエンスには徹底したロールプレイングとデータ活用でスキルアップを図り、3年目で超一流の営業マンを育成する研修プログラムがあるらしく、徹底した人材教育により営業社員は非常に豊富な知識と技術を身につけることが可能となっているそうです。
「電話は1日80件、アポが1日5件分入らないと外出禁止」など、常に仕事の効率も求められます。
また、顧客との打ち合わせ情報は全社で閲覧できるシステムになっていて、その情報を生かすことで効率よく営業をしていけるような仕組みも構築されている等、とにかく営業の凄さが印象に残りました。
 
情報共有や仕事の効率化など、一見すると当たり前のように感じますが、「当たり前のことを当たり前にやる」ことを全員で徹底することは、そう簡単にはできることではないのではないでしょうか。キーエンスはそれをどうやって実践しているのかが具体的な事例と共に記されています。この本にはどのような立場のビジネスマンにとっても参考になる点が多くあると思いました。
 
この会社の徹底したロープレや電話80件アポ5件ないと外出禁止などの話を聞くと、どんなに厳しい会社だろうと私などは怯んでしまうのですが、社員の幸福度が非常に高いのは何故なのでしょうか。その効率的な人材育成やマネジメント、社員のやる気を出させる仕組み、そして会社全体の利益の出し方、社員への報酬の高さはどうやって達成しているのでしょうか。また、優れたビジネスモデルを作った創業者の考え方とは何なのでしょうか。兎にも角にも世界で最も幸福な企業のランキング5位になるなんて、いったいどんな秘密があるのでしょうか。
その秘密の一端を知るためにも、この本を読むことをおすすめします。
 
 
 

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