広島 蔦屋書店が選ぶ本 VOL.379『ミント邸で夜の茶会を』斎藤 千輪 ポプラ社
蔦屋書店・江藤のオススメ広島 蔦屋書店が選ぶ本 VOL.379『ミント邸で夜の茶会を』 斎藤 千輪 ポプラ社
ミステリー小説といえば残酷な殺人事件が起こってその謎を名探偵が、類まれなる推理力を駆使して解き明かし犯人を追い詰める。というイメージですよね。
ミステリー小説はとても面白いのですが、殺人事件が苦手、というところで読んでいない方もいらっしゃるかもしれません。しかし、世の中には、殺人事件が起こらないタイプのミステリーも存在するのです。恋人の行動がちょっと変だ、などのちょっとした日常の謎を解き明かすような、そして読後感もじんわりと心が暖まるような、そんな優しいミステリー小説をお勧めしてみたいと思います。
舞台は、広島の鞆の浦にあるミント邸という古い洋館です。そこでは、週末の夜だけ紅茶と瀬戸内の食材を使ったスイーツが楽しめるサロンが開かれているのです。
そのサロンで密かに評判を呼んでいるのが、サロンの主催をしているマダムの琴葉がおこなう紅茶占いです。恋人の不審な行動に疑問を持つ女性の悩みや、仲間はずれになってしまった友達の悩み、などの相談事を占ってくれます。
でも、その紅茶占いはただのお悩み相談ではないのです。
美味しいスイーツを作るパティシエは琴葉の義理の息子である壮馬です。彼はマダムの紅茶占いの手伝いをしているように見えて、実は凄い推理力を持っているのです。紅茶占いは、茶葉が描く模様から、シンボルとなるマークを見出して、それを使って占うのですが、壮馬は「ここにこのようなシンボルが出ていますね」と、マダムの補助をするように見せかけて、相談者から聞いた話を元にして推理した自分の考えを話していき、相談事やそこに隠されたちょっとした謎を解決していきます。さも、マダムが占いをして助言して解決したように見せて。
そんな有能な壮馬ですが、実は彼にはある過去があります。それは壮馬の人生に大きな影響を与えています。
壮馬は、ミント邸でパティシエをしながらある人物を待っています。
壮馬の抱える過去やその過去にまつわる事件は、ぜひ、あなたがこの物語を読みながら謎解きをしてください。
壮馬は、ミント邸でパティシエをしながらある人物を待っています。
壮馬の抱える過去やその過去にまつわる事件は、ぜひ、あなたがこの物語を読みながら謎解きをしてください。
誰もが楽しめる心温まるミステリーをぜひご賞味ください。