広島 蔦屋書店が選ぶ本 VOL.284『雑貨と私』後藤由紀子/milebooks
蔦屋書店・竺原のオススメ『雑貨と私』後藤由紀子/milebooks
静岡県沼津市に、とても素敵な雑貨店があります。名前は「hal(はる)」と言って、実は今年開店して20周年を迎える長い歴史のあるお店です。
店主のお名前は後藤由紀子さん。
ご自身が使ってみて本当に“良い”と実感出来たものだけが、後藤さんの感性と解け合いつつ店内を飾っており、ここを訪れる為にはるばる遠くの土地からやって来られるお客様も多いという程の魅力あふれるお店です。
店主のお名前は後藤由紀子さん。
ご自身が使ってみて本当に“良い”と実感出来たものだけが、後藤さんの感性と解け合いつつ店内を飾っており、ここを訪れる為にはるばる遠くの土地からやって来られるお客様も多いという程の魅力あふれるお店です。
後藤さんは、そんな「hal」を続ける傍ら、これまで多くの本も執筆されて来ました。偶然?にも、この『雑貨と私』が(「hal」の年齢と同じく)その20冊目の著作に当たります。幼少期から現在に至るまでを振り返ってみての色々な事柄が随筆的な文章と共に計4章/全部で20の物語として丁寧に綴られており、後藤さんの素顔を垣間見る事が出来る内容となっています。
後藤さんは、現在「hal」があるのと同じ、静岡県沼津市で生まれ育ちました。中学三年生のある日、雑誌『Olive』に出会い、誌内で洗練された都会的な人やモノに触れた事で「将来は東京で暮らしたい」と思い立ち、高校卒業後は東京に居を構える寮付きの会社に就職する事になります。そんな夢見た東京で後藤さんは様々な経験をし、そして沼津でお店をオープンする事になる訳ですが、その過程でどんな事があったのか?そして「hal」が開店してから今に至るまで、どんな歩みを経て来られたのか?
…本作には、はじまりから終わりまで一貫して、穏やかで、読んでいて何か優しくなれる様な空気が流れています。まだ直接お会いした事はありませんが、文章の間隙から漂って来るその雰囲気から、後藤さんのお人柄を窺い知れる気がしました。この素敵な一冊を、ぜひ1ページ1ページめくってみて頂きたいです(私は「hal」の店名のエピソードが特に好きでした)。
そんな本作の刊行を記念して、只今広島 蔦屋書店では「出張hal ×後藤由紀子」と題したフェアを開催中です(5月27日(土)から6月25日(日)まで)。その名の通り、後藤さんがhalにて取り扱われている品々を、ここ広島でもお楽しみ頂けるつくりになっています。
また6月17日(土)には、なんと後藤さんご本人までもが当店に“出張”下さる事になりました。なかなか無い機会だと思いますので、ぜひご縁として、このタイミングに足を運んで頂ければと思います。
https://store.tsite.jp/hiroshima/event/magazine/33674-1215180517.html
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