へいじつのよみきかせ「よみきかせ」
Kidsコンシェルジュが提案する絵本を軸とした親と子の過ごし方。
今回は「よみきかせ」をテーマにお送りします。
6月は雨の季節。どんよりなお天気の日は少しだけ憂鬱になりますね。
そんな時は子どもの目線に降りてみることをおすすめします。きらきら光るみずしぶき、朝露のついたアジサイ、雨の好きな小さな虫たちが顔を出しはじめていますよ。しゃがんでひと休みしながら子どものころの気持ちを思い出してみると、気分が自然と明るくなりますよ。
そんな時は子どもの目線に降りてみることをおすすめします。きらきら光るみずしぶき、朝露のついたアジサイ、雨の好きな小さな虫たちが顔を出しはじめていますよ。しゃがんでひと休みしながら子どものころの気持ちを思い出してみると、気分が自然と明るくなりますよ。
4月に入り、広島 蔦屋書店の「へいじつのよみきかせ」には新たなたくさんの親子が参加してくださっています。毎年感じることですが、まだあどけないあかちゃんがたくさん参加してくれて、絵本じゃなくてほかの物に気を取られていることも、飽きて泣いちゃうことも、思わず立って絵本に近づいてくることも、4月だなぁと可愛らしく感じます。

でもそれは当たり前のことで、回数を重ねて場に慣れることができてはじめて、絵本の楽しさが子どもたちに少しずつわかってもらえるのだと思いながら私たちは絵本を読んでいます。3か月も経つと、しーんと、じーっと絵本を見てくれます。これは、成長を感じる瞬間で、とても嬉しいです。子どもはすぐに場になじみますし、繰り返すことで何でもすぐに習得します。ですからおうちの人は、周りに迷惑かなとすぐに諦めてしまうのではなく、あまり気にせず短い時間でもいいのでぜひ足を運んでいただき、子どもと一緒に絵本を楽しんでもらえたらと思います。
子どもは何歳から絵本を見ることができるんだろう?こんな疑問を持っている人はたくさんいるのはないでしょうか。
あかちゃんの目が見え始めるのは3か月ころといわれていますから、絵本がはっきりと見えるのは7、8か月ごろでしょうか。ファーストブックを選ぶときは絵が大きく、色のコントラストがはっきりとした絵本を選んであげるといいと思います。
では、あかちゃんの耳はいつから聞こえているんでしょうか。正解はお母さんのお腹の中にいる時から聞こえているといわれています。実際には言葉が聞こえるというよりは音が聞こえるそうです。ですから、お母さんのお腹の中にいるときから、お腹に話しかけたり絵本を読んであげたりすると声を覚えてくれます。あかちゃんにとってお腹の中でできる一番初めのスキンシップであり、とても大切なことです。
あかちゃんの目が見え始めるのは3か月ころといわれていますから、絵本がはっきりと見えるのは7、8か月ごろでしょうか。ファーストブックを選ぶときは絵が大きく、色のコントラストがはっきりとした絵本を選んであげるといいと思います。
では、あかちゃんの耳はいつから聞こえているんでしょうか。正解はお母さんのお腹の中にいる時から聞こえているといわれています。実際には言葉が聞こえるというよりは音が聞こえるそうです。ですから、お母さんのお腹の中にいるときから、お腹に話しかけたり絵本を読んであげたりすると声を覚えてくれます。あかちゃんにとってお腹の中でできる一番初めのスキンシップであり、とても大切なことです。
それを実感する出来事を思い出したので、ご紹介します。
同僚が産休に入るまで一緒に仕事をしました。その後出産し、あかちゃんを連れて会いにきてくれました。その時泣きはじめたあかちゃんは私が同僚と話す声を聞いて泣き止みました。私が顔を覗いて話しかけると、じっとこっちを見ます。表情は「あれ、なんか聞いたことある声…」という感じ。この体験は私だけじゃなくてたくさんの方が経験されていると思います。そう、お腹の中でちゃんと聞いているんですね。あかちゃんが、トントンと背中をたたいて寝かせてもらうのが心地いいのもお腹の中でお母さんの鼓動を聞いて覚えているからなのです。
あかちゃんは、知っている音や声を聞くと安心したり喜んだりしてくれます。産まれる前も産まれてからも、あかちゃんにとって、大好きな人の声で読んでもらう絵本は心地よいものなのです。
同僚が産休に入るまで一緒に仕事をしました。その後出産し、あかちゃんを連れて会いにきてくれました。その時泣きはじめたあかちゃんは私が同僚と話す声を聞いて泣き止みました。私が顔を覗いて話しかけると、じっとこっちを見ます。表情は「あれ、なんか聞いたことある声…」という感じ。この体験は私だけじゃなくてたくさんの方が経験されていると思います。そう、お腹の中でちゃんと聞いているんですね。あかちゃんが、トントンと背中をたたいて寝かせてもらうのが心地いいのもお腹の中でお母さんの鼓動を聞いて覚えているからなのです。
あかちゃんは、知っている音や声を聞くと安心したり喜んだりしてくれます。産まれる前も産まれてからも、あかちゃんにとって、大好きな人の声で読んでもらう絵本は心地よいものなのです。
雨の季節は外遊びがなかなかできませんから、小さな子どもがいるとどうしてもの屋内で遊べる場所を探します。そんな時は、ぜひ「へいじつよみきかせに」来てみてください。20分間ですが毎回平均8冊ほど読みます。子どもがお家でなかなか8冊の絵本をじっくり見ることは難しいと思いますが、非日常の場で「みんなと一緒に」なら、回を重ねるごとに楽しめるようになると思いますよ。
おうちの人も子どもの頃に絵本を読んでもらった経験があると思うのですが、大人になると誰かに絵本を読んでもらうことってほぼなくなりますよね。「へいじつよみきかせ」に来られて、子どもと一緒に絵本を見ているお母さんが、「絵本を読んでもらうとなんか嬉しいです」と言われます。懐かしいというか、大人はいつも読み手なので「読んでもらう」ということが新鮮に感じるんだそうです。たくさんの大人のかたに、そう感じていただきたいので、「大人のための読み聞かせ」もまた再開したいなと考えています。その時もぜひ、親子で絵本を見にきてくださると嬉しいです。

【今月のおすすめ絵本】
『おつきさまこんばんは』
林 明子 / 福音館書店
林 明子 / 福音館書店

【読み方アドバイス】
絵本の中で夜空にきれいに輝く「おつきさま」は、3、4か月のあかちゃんにもよく見えますから、ぜひ読んであげてほしい絵本の1つです。
この「おつきさま」は本当に美しく、ひかり輝いています。静けさの中に光が差し込むように、ゆっくり静かに読んであげてください。「こんばんは」は子どもに語りかけるように。
0歳~。
この「おつきさま」は本当に美しく、ひかり輝いています。静けさの中に光が差し込むように、ゆっくり静かに読んであげてください。「こんばんは」は子どもに語りかけるように。
0歳~。
【プロフィール】
宮本陽子(みやもとようこ)
Kidsコンシェルジュ
保育科卒業。保育士として広島市の保育園に勤務。
21年勤続の後、保育士時代に毎日読み聞かせをして培った絵本の知識を、リアルタイムに子どもたちそして親たちへ伝えられたらと思い、2017年広島 蔦屋書店に入社。入社してからも「へいじつのよみきかせ」で平日は毎日1日1回、ほぼ毎日絵本を読んでいる。
「0歳から就学前の子どもたちの好きな絵本」、「親が子どもにぜひ読んであげてほしい絵本」、「おとなの気持ちを癒す絵本等」等、多様な児童書というジャンルのなかでも特に「絵本」が持つ魅力を提案し続けている。
Kidsコンシェルジュ
保育科卒業。保育士として広島市の保育園に勤務。
21年勤続の後、保育士時代に毎日読み聞かせをして培った絵本の知識を、リアルタイムに子どもたちそして親たちへ伝えられたらと思い、2017年広島 蔦屋書店に入社。入社してからも「へいじつのよみきかせ」で平日は毎日1日1回、ほぼ毎日絵本を読んでいる。
「0歳から就学前の子どもたちの好きな絵本」、「親が子どもにぜひ読んであげてほしい絵本」、「おとなの気持ちを癒す絵本等」等、多様な児童書というジャンルのなかでも特に「絵本」が持つ魅力を提案し続けている。
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広島 蔦屋書店 kidsコンシェルジュ 宮本 陽子